テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間7日(現地6日)、男子シングルス準決勝が行われ、第6シードのN・ジョコビッチ(セルビア)は第1シードのJ・シナー(イタリア)に4-6, 5-7, 6-7 (3-7)のストレートで敗れ準決勝敗退となった。試合後の会見でジョコビッチは「今日がもしかすると、この大会での最後の試合になったかもしれない」と語った。
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38歳で世界ランク6位のジョコビッチが同大会に出場するのは21年連続21度目。2016年、2021年、2023年には優勝を飾っている。
四大大会のシングルスで男女を通じて歴代最多となる25度目の優勝を狙ったジョコビッチは今大会、1回戦で世界ランク98位のM・マクドナルド(アメリカ)、2回戦で同73位のC・ムーテ(フランス)、3回戦で予選勝者で同153位のF・ミソリッチ(オーストリア)、4回戦で同81位のC・ノリー(イギリス)、準々決勝で第3シードのA・ズベレフ(ドイツ)を下し4強入りした。
23歳で世界ランク1位のシナーとの顔合わせとなった準決勝の第1セット、ファーストサービス時に90パーセントの確率でポイントを獲得したシナーに対しジョコビッチは1度もブレークポイントを握ることができず、サービスゲームでは第5ゲームでブレークを許し先行される。
続く第2セットでは1度ブレークに成功したジョコビッチだったが、自身は2度のブレークを許し2セットダウンとなる。
第2セット終了後にメディカルタイムアウトを取得し左脚の治療を行ったジョコビッチは再開後の第3セット、両者ともにブレークポイントをしのぎながらキープを続け突入したタイブレークをものにできず、3時間16分で力尽きた。
試合後の会見に姿を見せたジョコビッチは、観客への感謝を口にした。
「今夜受けたサポートに対する深い感謝の気持ちを感じた。本当に素晴らしい応援だった。このスタジアムで、世界のトップ選手との大一番で、これほどのサポートを受けたのは初めてかもしれない。とても光栄な経験だったよ。もちろん負けたので幸せとは言えないけれど、試合が完全に彼(シナー)の流れになっていたときも、観客が僕を後押ししてくれた。勇気と力を与えてくれて、最後の1球まで戦い抜くことができたんだ」
その熱狂的な応援に対する感謝を述べたあと、ジョコビッチは「今日がもしかすると、この大会での最後の試合になったかもしれない」と静かに語った。
「だからこそ、少し感情的になったんだ。でも、もしこれが僕のキャリアにおける最後のローラン・ギャロスだったとしたら、あの雰囲気、観客の温かさとともに、本当に素晴らしいお別れになったと思う」
一方でジョコビッチは「もっとプレーしたい気持ちはある。でも、1年後ここに戻ってこられるかどうかは分からない」としながらも、「次はウィンブルドン。僕にとって子どもの頃から特別な大会だし、全力で準備する」と力を込めた。
また、試合を制したシナーについては「まさに今、人生最高のテニスをしている選手だ」と称賛した。
「ヤニック(シナー)におめでとうと言いたい。本当に素晴らしく安定したプレーだった。セットポイントを握られても冷静に素晴らしいショットを打ってくるあたり、彼が世界1位である理由だよ。とてもフィジカルが強く、タイミングも完璧で、バランスを崩すことがほとんどない。まさに今、人生最高のテニスをしている選手だ」
そして決勝の舞台では、シナーと世界ランク2位のC・アルカラス(スペイン)が激突することとなった。ジョコビッチは「今の段階では、僕とR・フェデラー(スイス)、R・ナダル(スペイン)みたいな歴史的なライバル関係と比べるのはまだ早いと思う。10年以上、ずっと戦い続けてこそ語れるものだからね」と話しつつも、「2人ともテニス界にとってすごく大きな存在だし、彼らのライバル関係はこれからの時代に必要なもの。プレースタイルも姿勢も素晴らしいし、これからもビッグタイトルをたくさん取っていくだろうね」と2人のライバル関係に期待を寄せた。
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