テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間7日(現地6日)、男子シングルス準決勝が行われ、第1シードのJ・シナー(イタリア)が第6シードのN・ジョコビッチ(セルビア)を6-4, 7-5, 7-6 (7-3)のストレートで破り初の決勝進出を果たすとともに、初優勝に王手をかけた。会見でシナーは「非常に厳しいチャレンジだった」と試合を振り返った。さらに、決勝で対戦する第2シードのC・アルカラス(スペイン)については「彼とプレーするのは楽しいし、楽しくない(笑)」と語り、ライバルとの対戦に向けた思いを明かした。
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23歳で世界ランク1位のシナーが同大会に出場するのは6年連続6度目。最高成績は昨年のベスト4となっている。
今大会は1回戦で世界ランク75位のA・リンデルクネシュ(フランス)、2回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した同166位のR・ガスケ(フランス)、3回戦で同34位のJ・レヘチカ(チェコ)、4回戦で第17シードのA・ルブレフ、準々決勝で同62位のA・ブブリク(カザフスタン)をいずれもストレートで下し4強入りした。
38歳で世界ランク6位のジョコビッチとの顔合わせとなった準決勝、シナーは10本のサービスエースを決め、ファーストサービス時には79パーセントの確率でポイント獲得。6度のブレークポイントを握られるも1ブレークに抑え、自身は3度のブレークに成功。会場のボルテージが最高潮となるなか迎えた第3セットのタイブレークでシナーは、持ち前のコートカバーリングでジョコビッチから2度のミニブレークを奪い、3時間16分に及ぶ熱戦を制した。
試合後の会見に登場したシナーは「非常に厳しいチャレンジだった」と試合を振り返った。
「ノヴァーク(ジョコビッチ)とこのコートで対戦するのは、すごく難しいこと。お互いにとってタフな試合だった。自分としては、1ポイントごとに集中しながら、正しいやり方でプレーすることだけを考えていた」
シナーは「もし第3セットを落としていたら、流れが変わっていたかもしれない」と冷静に分析。
「彼は小さなことからでもエネルギーを引き出す選手。こちらがほんの少し落ちただけでも簡単に1ブレークされる。そしてもう1セットを落とせば、ファイナルセットは彼の経験が圧倒的に活きる。だから、3セットで締められたのは大きかった」
その一方で、ジョコビッチが「これがもしかしたらローラン・ギャロス最後の試合かもしれない」と語ったことを知らされると、表情を引き締めた。
「それが本当じゃないことを願ってる。彼のような存在は、今のテニス界に必要だから。ロッカールームで見かけるだけでも刺激になるし、彼の練習への取り組み方や姿勢は本当に尊敬している。僕が若い頃、一緒に練習した時もいろいろ教えてくれたし、いつも正直に接してくれた。すごく親切で、人としても素晴らしい人だよ」
さらに、シナーはこれまでに何度も激闘を繰り広げてきた世界ランク2位のアルカラスと決勝で対戦することについてこう語った。
「彼(アルカラス)とプレーするのは楽しいし、楽しくない(笑)。僕たちはお互いに限界まで引き出し合える存在。いい試合ができれば、プレーしている側も楽しい。ここまで大きな舞台での対戦は初めてだから、本当に楽しみ。グランドスラムの決勝で戦えるのは、お互いにとって特別なことだと思う」
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