男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は日本時間31日(現地30日)、シングルス決勝が行われ、第4シードのN・ジョコビッチ(セルビア)は世界ランク54位のJ・メンシク(チェコ)に6-7 (4-7), 6-7 (4-7)のストレートで敗れ、準優勝となった。ジョコビッチは試合後、メンシクについて「負けて嬉しいことはないが、正直言って、負けた方が嬉しい数少ない選手の1人だ」と称賛した。
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37歳で世界ランク5位のジョコビッチが同大会に出場するのは6年ぶり14度目。同大会では元世界ランク1位のA・アガシ(アメリカ)と並び歴代最多タイの6度の優勝を誇っている。
今大会は初戦の2回戦でR・ヒジカタ(オーストラリア)、3回戦でC・カラベリ(アルゼンチン)、4回戦で第15シードのL・ムセッティ(イタリア)、準々決勝で第24シードのS・コルダ(アメリカ)、準決勝で第14シードのG・ディミトロフ(ブルガリア)を下し、決勝に駒を進めた。
19歳のメンシクとの18歳差の対決となった決勝戦の第1セット、両者1度ずつブレークを奪い合い突入したタイブレークで、ジョコビッチは開始から5ポイントを連取され先行を許す。
続く第2セット、ジョコビッチは第5ゲームで2度のブレークポイントをしのぎキープを続ける。しかし、テニス界屈指のリターンの名手であるジョコビッチが、メンシクのサービスに苦戦し1度もブレークポイントを握ることができないままいると、最後はこの試合2度目のタイブレークを落とし、2時間3分で敗れた。
ジョコビッチは今大会前までで、ツアー大会のシングルス通算99勝を記録しており、この決勝ではJ・コナーズ(アメリカ)の109回、R・フェデラー(スイス)の103回に次ぐ史上3人目となる100度目のタイトル獲得という大台到達を目指していたが、あと一歩届かなかった。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにジョコビッチのコメントを掲載している。ジョコビッチは勝利したメンシクを手放しで称賛した。
「メンシクと彼のチームに祝福を。負けて嬉しいことはないが、正直言って、負けた方が嬉しい数少ない選手の1人だ。彼が15歳か16歳の時にプレーしているのを見て、彼を招待し、一緒にトレーニングを何度かした。彼はベオグラードの僕のクラブでトレーニングしていたが、彼の成長と進化を見るのは本当に素晴らしく、驚異的だ」
「当時から、つまり3、4年前から、彼が世界のトップ選手の1人になるだろうと分かっていた。彼が持っている潜在能力を活かしていることをとても嬉しく思う。彼は完璧なゲームを持っている。明らかに彼のサーブは信じられないほどパワフルであり正確で、ファーストサーブで多くのフリーポイントを獲得している」
「バックハンドもそうだ。チェコの選手はいつも素晴らしいバックハンドを持っている。フォアハンドは大きく進歩した。そして、背が高くて大きな選手にしては、よくスライディングし動く。もちろん彼はまだ上達できる。だから、彼のプレーをまた目にすることは間違いない」
また、試合では目薬をさす様子が見られたジョコビッチだったが、自身の状態について詳細は語らなかった。
「これが現実だ。どちらの選手も同じ。状況を受け入れなければならない。僕は自分が持っているものや直面していることを最大限に活用しようとした。確かに僕にとっては、この大会の他のどの日ともかなり違うものではあった」
「残念ながら決勝で負けてしまったが、今日まで本当に良いテニスができた」
一方、勝利したメンシクは「ATPマスターズ1000」初の決勝進出で、ツアー初のタイトル獲得となった。
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