男子テニスのロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ、室内ハード、ATP1000)は日本時間29日(現地28日)、シングルス2回戦が行われ、第1シードの
C・アルカラス(スペイン)が世界ランク35位の
C・ノリー(イギリス)に6-4, 3-6, 4-6の逆転で敗れ、初戦敗退となる大波乱が起きた。
>>【動画】波乱 アルカラス初戦敗退、試合終了の瞬間<<>>テニス365 運営メンバー募集中!<<22歳のアルカラスが同大会に出場するのは5年連続5度目。最高成績は2022年のベスト8となっている。
そのアルカラスは、先月の木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2025(日本/東京、ハード、ATP500)では足首を負傷しながらも初優勝を飾った。
その後、「休養と回復が必要」と明かし、今月のロレックス・上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)を欠場する決断を下したアルカラスだったが、ロレックス・パリ・マスターズで約1ヵ月ぶりにツアー大会に復帰。初戦の2回戦で、30歳のノリーと顔を合わせた。
この日行われた2回戦、第1セットでは第5ゲームでブレークに成功し、幸先よく先行したアルカラスだったが、第2セットに入ると徐々にリズムが乱れ始める。コートの速さとノリーの多彩なプレーに対応しきれず、第2・第3セットでそれぞれ1度ずつブレークを許し、逆転負けを喫した。
試合後の会見でアルカラスは「何が起きたのか分からない」と語った。
「ここでたくさん練習して、感覚もすごく良かったし、ボールもよく打てていた。考えも整理されていて、目標も明確だった。でも今日、最初のセットを取った時でさえ、“もっとできるはずなのに”と感じていた。第2セットではもっと良くしようとしたけれど、完全に逆効果だった。どんどん悪くなっていく感じ。相手に敬意を表するべき。彼(ノリー)は僕が立て直す隙を与えてくれなかった」
「ここにはすごくいい状態で来た。エネルギーもあったし、良い結果を出せると思っていた。最近のプレーは本当に良かったから。シーズン終盤にこれほどいい感覚でプレーできているのは初めてだった。上海をスキップして、数日間は家でゆっくり過ごせたし、リラックスして“充電”できた。それなのに、ここでは何が起きたのか分からない」
またこの敗戦により、もし現在世界2位の
J・シナー(イタリア)が今大会で優勝すれば、アルカラスは世界1位の座を明け渡すことになる。
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