テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は日本時間26日(現地25日)、女子シングルス1回戦行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した元世界ランク4位の
C・ガルシア(フランス)は世界ランク65位の
K・ラヒモワに4-6, 6-4, 3-6のフルセットの激闘の末に敗れ初戦敗退となった。今大会での現役引退を表明していたガルシアは試合後の会見で、「できるところまでやったことに満足している」と語った。
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そのガルシアは、これまでにシングルスでツアー通算11度のタイトルを獲得。WTA1000では3度の優勝を経験しており、2022年にはツアー最終戦 WTAファイナルズ・フォートワース(アメリカ/フォートワース、ハード)でトロフィーを掲げ、世界ランキングの自己最高位は4位を記録した。
しかし、昨年9月にメンタルヘルスの不安からツアーを離脱。今年1月にツアー復帰を果たしたものの思うような結果は残せず、5月には残り数大会をもって現役を引退することを発表。今回の全米オープンが現役最後の大会となった。
23歳のラヒモワとの顔合わせとなった1回戦の第1セット、ガルシアは1度ブレークを奪ったものの、自身は2度のブレークを許し先行される。それでも第2セットでは第1ゲームでいきなりブレークを果たすと、自身は安定してキープを重ねこのセットを取り返す。
迎えたファイナルセット、第2ゲームでブレークを許したガルシアは、リターンゲームでは3度あったブレークポイントを活かすことができずに2時間17分で敗退。プロ生活に幕を下ろした。
試合後、会見に登場したガルシアはこのように語った。
「最後の試合なのか、勝てばまた最後の試合が来るのか、分からない状況でコートに立つのは簡単ではない。少し難しい時間だった。試合前は大きな感情がこみ上げてきた。でも、全米オープンでもう1度プレーできたことは、私にとって本当に意味のあることだったわ」
「少し不思議な気持ちだけど、とても幸せ。本当に良い大会を過ごせたと思う。コートで自分の力を出し切った。もちろん、もっと上を目指すこともできたはずで、もっと成し遂げたいという夢もあった。でも、自分ができるところまでやったことに満足していて、前に進む決断、テニス選手としての章を閉じる決断に、心から納得している」
「この数年間は本当に大変で、苦しくて、暗い時期もあった。それを乗り越える中で、多くのことを学んた。去年の段階では、テニスを嫌いになりかけていて、『最悪のスポーツだ』と思っていたくらい(笑)。でも、自分自身と向き合って何が起きているのかを理解する努力をした。そして最後にもう1シーズン、自分のやり方でやりきり、改めてテニスへの愛情や情熱を取り戻すことができた。ただ、トップにいるための競争や必要なすべてをこなすことは、もうできなくなっていたの。でも、テニスそのものは今でも大好き」
一方、勝利したラヒモワは2回戦で第15シードの
D・カサトキナ(オーストラリア)と対戦する。カサトキナは1回戦で世界ランク70位の
E・ルセ(ルーマニア)を下しての勝ち上がり。
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