テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は11日、男子シングルス準決勝が行われ、第2シードの
C・アルカラス(スペイン)が第5シードの
T・フリッツ(アメリカ)を6-4, 5-7, 6-3, 7-6 (8-6)の熱戦の末に下し、3年連続3度目の決勝進出を果たすとともに、大会3連覇に王手をかけた。試合後の会見でアルカラスは決勝で対戦する第1シードの
J・シナー(イタリア)について言及し、「自分が精神的に有利だなんてまったく考えていない」と警戒感をにじませた。
>>PR 6/30(月)開幕「ウィンブルドンテニス」WOWOWで連日生中継!<<>>シナー、アルカラスら ウィンブルドン組合わせ<<22歳のアルカラスが同大会に出場するのは5年連続5度目。2023年と2024年に、いずれも決勝で
N・ジョコビッチ(セルビア)を破り2連覇を達成している。
3連覇を狙う今大会は1回戦で世界ランク138位の
F・フォニーニ(イタリア)、2回戦で予選勝者で同733位のO・ターベット(イギリス)、3回戦で同125位の
J・シュトルフ(ドイツ)、4回戦で第14シードの
A・ルブレフ、準々決勝で同61位の
C・ノリー(イギリス)を下し準決勝に駒を進めた。
27歳で世界ランク5位のフリッツとの顔合わせとなった準決勝、アルカラスは第1セットを先行するも、第2セットでは終盤にブレークを許してセットカウントは1-1に。それでも第3セットは安定したプレーで2度のブレークを果たし勝利に王手をかけると、第4セットでは突入したタイブレークを制して勝利した。
試合後の会見でアルカラスは「本当に誇りに思う。ウィンブルドンで3年連続の決勝に進出できて、素晴らしいテニスができて、本当に嬉しいよ。日曜日(決勝)が待ちきれない」と喜びを語った。
この日は芝ならではのプレーも光り、第3・第4セットではサーブアンドボレーを積極的に取り入れ、テンポを変えながら主導権を握ったアルカラスは、「今日はサーブの調子がすごく良くて、サーブアンドボレーもすごく快適にできた。実際、多くの場面でポイントにも繋がったし、相手にラリーのリズムをつかませないためにも有効だった」と語り、芝での手応えを感じていた。
そのアルカラスは決勝で、準決勝でジョコビッチをストレートで破った世界1位のシナーと対戦する。両者が四大大会の決勝で顔を合わせるのは先月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)に続いて2大会連続となる。
その全仏オープン決勝について記者から問われると、「あれは間違いなく、今までで1番の試合だった」と振り返りながらも「あの試合のことが今回の試合に有利に働くとは思っていない」と冷静に話した。
「ヤニック(シナー)はどんな試合からも学び、成長し続ける偉大なチャンピオン。全仏の決勝からも多くを吸収して、日曜日にはフィジカルもメンタルもさらに強くなって臨んでくるはず。だから、あの試合のおかげで自分が精神的に有利だなんて、まったく考えていないよ」と、再戦への警戒感もにじませた。
アルカラスは続けて「また5時間半もコートにいることにならないことを願ってるよ(笑)」と冗談まじりに語り、「でも必要ならそうする。きっといい試合になる」と再び熱戦となる予感を口にした。
大会3連覇のかかるアルカラスと、初制覇を狙うシナー。前回の死闘を経て再び決勝でぶつかる両者に、世界の注目が集まる。
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