テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は日本時間12日(現地11日)、男子シングルス準決勝が行われ、第1シードの
J・シナー(イタリア)が第6シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を6-3, 6-3, 6-4のストレートで下し初の決勝進出を果たすとともに、初優勝に王手をかけた。試合後の会見でシナーは、過去に苦戦してきたジョコビッチとの対戦を振り返りながら自身の成長を語ったほか、先月の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)決勝で敗れた悔しさから「かなり練習した」と明かし、決勝で再び対戦する世界2位の
C・アルカラス(スペイン)についても言及した。
>>PR 6/30(月)開幕「ウィンブルドンテニス」WOWOWで連日生中継!<<>>シナー、アルカラスら ウィンブルドン組合わせ<<23歳で世界ランク1位のシナーが同大会に出場するのは5年連続5度目。最高成績は2023年のベスト4となっていた。
初制覇を狙う今大会は1回戦で世界ランク95位の
L・ナルディ(イタリア)、2回戦で同93位の
A・ブキッチ(オーストラリア)、3回戦で同52位の
P・マルティネス(スペイン)を下し16強入り。4回戦は第19シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)の途中棄権によりベスト8に進出すると、準々決勝では第10シードの
B・シェルトン(アメリカ)を下し準決勝に駒を進めた。
準決勝では7度の優勝を誇る世界ランク6位のジョコビッチを相手に、要所で確実にブレークを重ねる安定したプレーを披露。第1・第2セットを連取すると、第3セットは一時0-3とリードされながらも、そこから5ゲームを連取し逆転。3セットで試合を締めくくった。
試合後の会見でシナーは、過去に苦戦したジョコビッチとの対戦を振り返り、「最初に彼と戦い始めた頃は若く、たくさん学んだ。今も簡単な相手ではないけれど、長いラリーでも慌てず戦えるようになった」と自身の成長に手応えを語った。
さらに、肘の状態について聞かれると「日曜の決勝に影響はない。今は問題なく管理できている。前の試合のときの方が心配だったけど、今日は調子も良く、準備もできている」と説明した。
ジョコビッチ、
R・ナダル(スペイン)、
R・フェデラー(スイス)の「ビッグ3」と自分たちを比較する質問には、「彼らの15年以上にわたる偉業と比べるにはまだ早い。僕たちはここ1年半で6つのグランドスラムを分け合っている段階で、比べられるレベルには達していない」と慎重にコメント。ただ「こうして若い選手同士がグランドスラムの決勝で戦えることは、テニス界にとって素晴らしいことであり、ライバル関係が盛り上がればいいと思う」と将来への期待を述べた。
決勝の相手となるアルカラスについては、全仏オープン決勝での死闘を振り返る質問に対し、「もしあの試合のことを引きずっていたら、こんなに早く決勝に戻ってこれなかっただろうね」と笑顔を見せた。さらに、「試合前は考えるけど、コートに立つと集中している。終わった試合のことは切り替えて、今に全力を尽くしている」と切り替えの早さを語り、「人によって負けからの立ち直り方は違うと思う。僕はローランギャロス後にかなり練習した。もっと成長したいと思って」と前向きな姿勢を見せた。
「彼(アルカラス)がここで2度優勝していることを考えれば間違いなく本命だが、僕はこういうチャレンジが好き。自分に何ができるか、どこまで行けるか試してみたい」
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