国内最大

総合テニス専門サイト「テニス365」

tennis365.net

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

主審として30年以上 キャリアに終止符

カルロス・ベルナルデス
(左から)ATP最終戦決勝のフリッツ、ベルナルデスさん、シナー
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスの審判に携わり40年。ATPツアーの主審を務め始めてから32年が経過して、カルロス・ベルナルデスさんが主審の審判台を降りる決断を下した。ATPツアー最後の試合は17日まで行われていた男子テニスの最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)の決勝戦 J・シナー(イタリア)vsT・フリッツ(アメリカ)の一戦だった。

>>Nitto ATPファイナルズ 予選RR・決勝T組合せ<<

>>テニス365運営メンバー募集中<<

ブラジル出身のベルナルデスさんはP・サンプラス(アメリカ)A・アガシ(アメリカ)R・フェデラー(スイス)R・ナダル(スペイン)、そしてN・ジョコビッチ(セルビア)、数々の名勝負を主審として裁いてきた。

「テニスとの最初の出会いはブラジルでの子ども時代でした。地元のクラブに登録するまでは、フェンスを飛び越えてプレーしに行っていました。それ以来、私はテニスの一部となり、このようなたくさんの経験ができたことをとても幸運に思っています」

1984年からコーチ業をスタートさせたベルナルデスさんは、やがてサンパウロで開催された女子国別対抗戦で線審を担当することになり、これが審判としてのキャリアスタートとなった。南米の各地でコーチと審判を両立させると、1992年からはATPの主審として審判1本で世界を転戦。キャリア初期はアメリカ担当として試合を裁いた。

「南米でのトーナメントから始まり、その後アメリカに配属されました。1996年にサンノゼで開催された大会を覚えています。その大会にはサンプラス、アガシ、チャンが出場していました。サンプラスは当時1位でした。ブラジルの路上でテニスをしていたのに、サンプラスやアガシの審判をするようになるなんて......信じられないことです」

ATPのランキングで1位を記録した29選手のうち、ベルナルデスさんは24人の主審を担当したことがある。M・ビランデル(スウェーデン)からシナーまで多くのスター選手と特別な関係を抱いてきた。

「サンプラス、アガシ、チャン、エドバーグ、ビランデル、ベッカーの試合を担当した。今週、トリノでボリス(ベッカー)に会えたのは嬉しかったですね。彼は私に話しかけてきてくれました。ベッカーはコート上でとてもカリスマ性がありました。それに、サンプラスとアガシの試合は忘れられません」

さらにベルナルデスさんはフェデラー、ナダル、ジョコビッチ、そしてA・マレー(イギリス)J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)S・ワウリンカ(スイス)の試合を担当したときの興奮を回想した。

「私の最も長い試合のいくつかはマレーとのものだったと思う。後で彼に会って『どうやって試合してたの?』と聞くと、彼は『もう歩けないよ』と毎回言うんです」

また、審判として最も思い出に残っている試合は2011年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)決勝のジョコビッチvsナダルだと明かした。この試合はジョコビッチがナダルを下して優勝するとともに、世界ランク1位を決めるものでもあった。

「ウィンブルドンは会場全体がマジックみたいなもの。私がテニスを始めたのはウィンブルドンがきっかけでした。センターコートで主審をすることは、この上ない経験です。2011年の決勝は本当に特別でした」

60歳となったベルナルデスさんは30年以上にわたり世界を選手とともに転戦。そのなかで4つの都市をあげて思い出を語った。

「メルボルンは大好きだよ。夜中の2時に歩いてホテルに戻れるんですからね!(笑)。それにモンテカルロはとても美しい。特に雨が降っていないときはね。あと、私が初めてグランドスラムの審判をしたニューヨークは、いつも忘れられないです。そしてバルセロナも。テニスを観客として見るなら、バルセロナが1番だと思います。ランク的にはトップとはいえない2人がコートに出るかもしれないけど、そういうときでもスタンドは満員になるんです」

最後にベルナルデスさんは2025年以降ツアーで義務化される電子ラインコールに言及した。

「今は電子コールがあるから、選手とあまり話をする必要がないんです。コールを覆す必要も、説明する必要もない。今はスタジアムの音楽に耳を傾けるだけ。より機械的になってきているしだからこそ慎重になる必要があると思います。私は正しいコールをするというプレッシャーを楽しんでいました。でも、今はたとえボールがアウトだと思っても、後ろに座ってテクノロジーに判断を任せています」

「私にはたくさんの物語があります。8,000試合以上を審判としてこなしてきましたが、そのうちのたった1パーセントにも、たくさんの思い出が残っています。でも、特に印象に残っているのは、出会った人々です。人生の半分を故郷を離れて過ごしてきたのだから、人々や場所を受け入れなければならない。今年は、ファンやスタッフが私に声をかけてくれました。素晴らしい環境です」

ベルナルデスさんは今年9月の木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2024(日本/東京、ハード、ATP500)にも主審として参加。会場アナウンスでは主審としてのキャリアを祝福するメッセージも送られていた。

今後は、20日に開幕する男子国別対抗戦デビスカップファイナルズ・ファイナル8(スペイン/マラガ、室内ハード)に主審として参加し、そのキャリアを終える。

[PR]注目の大会をWOWOWオンデマンドでライブ配信!

「赤土の王者」ナダル最後の戦いを見逃すな!
11/20(水)開幕「デビスカップ・ファイナルズ」

女子の国別対抗戦 決勝を独占ライブ配信!
11/14(木)開幕「BJK杯ファイナルズ」


■WOWOWオンデマンドはこちら>


【30%OFF】ディアドラ
■最新ウエア・シューズ SALE開催中>


■関連ニュース

・シナー 年間世界1位に、母は涙
・錦織 圭「残念ながら勝てなかった」
・錦織 圭 世界ランク日本勢3番手に浮上

■おすすめコンテンツ

・テニス体験レッスン受付中
・無料ドロー作成ツール
・世界ランキング
(2024年11月18日13時55分)

その他のニュース

11月22日

“鉄板”シナーで2連勝 連覇狙う伊4強 (8時21分)

米を下した豪 3年連続デ杯4強へ (7時31分)

11月21日

【告知】横浜慶應チャレンジャー2回戦 (20時33分)

伊藤あおい/齋藤咲良ペア 初戦突破 (19時58分)

ラファエル・ナダル 記録一覧 (18時41分)

あなたも日本テニス界を盛り上げる一員に! (17時02分)

残り3日でまだ1回戦 (15時41分)

クリロナら ナダル引退惜しむ (14時19分)

大坂なおみ カムバック賞の候補に (12時10分)

ドイツ快勝、カナダ下し4強入り (9時57分)

イタリア 11年ぶり5度目のV (8時34分)

11月20日

【20周年特別企画】総選挙!みんなで選ぼう!思い出の試合 (17時44分)

アルカラス「ラファは一人しかない」 (13時16分)

躍進スロバキア 米・豪・英下し決勝へ (12時21分)

ナダル引退「本当にありがとう」 (10時38分)

ナダル「一生懸命夢に向かえばそれが叶う」 (8時48分)

スペイン敗北 ナダルは引退へ (8時05分)

アルカラス 意地のストレート勝利 (5時12分)

ナダル撃破「本当に特別な試合」 (4時17分)

ナダル 引退大会で黒星も闘志 (3時15分)

【1ポイント速報】ナダル 引退大会でシングルス出場 (0時29分)

11月19日

伊藤あおい 快勝で初戦突破 (22時01分)

島袋将 ストレート負けで初戦敗退 (20時26分)

坂本怜 シード撃破「優勝が目標」 (19時14分)

フェデラー 引退ナダルに長文メッセージ (17時45分)

18歳の坂本怜 慶應チャレンジャー初戦突破 (15時15分)

【1ポイント速報】慶應チャレンジャー1回戦 (15時12分)

デ杯で引退も「他選手と同じように…」 (14時46分)

内山靖崇 2時間半超え熱戦の末初戦敗退 (13時52分)

TOPプロの熱戦を目の前で BLUE SIX HEAT JAPAN 2024 (11時54分)

望月慎太郎 快勝で初戦突破 (11時19分)

熱戦制した伊 2年連続決勝へ (9時48分)

ナダル「理想的な別れというものはない」 (8時32分)

【動画】ナダル 生涯のハイライト全て振り返る (0時00分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る


テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!