男子テニスで世界ランク4位の
D・メドベージェフは現在行われている最終戦Nitto ATPファイナルズ(イタリア/トリノ、室内ハード)で予選ラウンドロビン敗退となり、今季は2017年以来7年ぶりにツアー大会でタイトル獲得なしとなった。
>>Nitto ATPファイナルズ 予選ラウンドロビン勝敗<<28歳でツアー20勝を誇るメドベージェフは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)と3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)で決勝進出を果たしたものの、全豪オープンでは世界ランク1位の
J・シナー(イタリア)に、BNPパリバ・オープンでは同3位の
C・アルカラス(スペイン)に敗れいずれも準優勝となっていた。
その後はコンスタントに成績を残し1年を通して世界ランクトップ5を維持したものの、タイトル獲得はないまま最終戦Nitto ATPファイナルズを迎えた。
メドベージェフは同大会の予選ラウンドロビンで世界ランク9位の
A・デ ミノー(オーストラリア)を下したものの、シナーと同5位の
T・フリッツ(アメリカ)に敗れ準決勝には進めず、予選敗退となった。
この結果、2018年から2023年まで6年連続でツアータイトルを獲得してきたメドベージェフは、2017年以来7年ぶりに無冠でシーズンを終えることとなった。
男子プロテニス協会のATPは今季を終えたメドベージェフのコメントを掲載している。
「選手が多く、要求の厳しいこのスポーツで、世界一になりたいけれど、今年は世界一になるほどのプレーができなかった。ヤニック(シナー)の方がずっといいプレーをしている。何度もそれは証明されてきた」
「それでも僕はテニス界で4位だ。1年を通して苦労したので、とても誇りに思っている。練習も試合も、僕にとっては苦労の連続だった。たくさんの試合があった。以前は相手に対し優位に立って楽に勝っていたのに、今は3セット、タイブレーク、セット終盤のブレークなどで勝つ必要がある」
「今シーズンは10点中で6.5点くらいだと思う。もっと上達するにはまだまだ努力が必要だが、それでもたくさんの良い思い出がある。来シーズンがもう楽しみだよ」
「プレシーズンでは、少し新しいものを作り上げようと思っている」
「今のところ、特にヤニックやカルロス(アルカラス)のような選手たちと対戦するのには十分ではないと感じている。もっと上手くなれるかどうかはわからないけれど、いくつかの部分でもっと上手くなれるように努力するつもりだ」
「純粋に戦術について言えば、僕はうまくプレーできたと思う。問題なのは実行力だけだ。ミスをせず、どんどん攻める必要がある。僕にはそれができなかった。28歳になると簡単なことではないけれど、プレシーズンではもう少しだけ良い自分になるために、たくさん練習するつもりだ」
若手である23歳のシナーと21歳のアルカラスが席巻した今季のテニス界。すでに中堅選手の域に入っているメドベージェフは再びここに割って入るべく、さらなる進化を遂げることを誓った。
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