男子テニスの杭州オープン(中国/杭州、ハード、ATP250)は24日、シングルス決勝が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場した元世界ランク3位の
M・チリッチ(クロアチア)が第6シードの
ジャン・ジジェン(中国)を7-6 (7-5), 7-6 (7-5)のストレートで下し、約3年ぶり21度目のツアー優勝を果たした。
>>錦織 圭vsチリッチ 1ポイント速報<<>>錦織 圭/坂本 怜ペア 1回戦 1ポイント速報<<>>錦織 圭、西岡 良仁、望月 慎太郎ら ジャパンOP組合せ<<>>テニス365ライター募集<<元世界ランク3位で35歳のチリッチはひざの負傷により昨年から今年にかけて2度の手術を経験。世界ランク777位の状態で今大会からツアー大会に復帰すると、
西岡良仁や
内山靖崇らを下し4強入り。準決勝では第4シードの
B・ナカシマ(アメリカ)を破り決勝に駒を進めた。
第6シードのジャンとの顔合わせとなった決勝戦、チリッチは18本のサービスエースを決めファーストサービス時に84パーセントの確率でポイントを獲得。試合を通じて34本のウィナーを決めた一方で、アンフォーストエラーは14本に抑えたチリッチは、2度のブレークは許したものの、自身も2度のブレークに成功。2セットともにタイブレークをものにし、1時間50分で優勝を飾った。
チリッチがツアー優勝を果たすのは2021年10月のサンクトペテルブルク・オープン(ロシア/サンクトペテルブルク、室内ハード、ATP250)以来、約3年ぶり21度目。世界ランク777位でのツアー優勝は1990年にATPツアーが創設されて以降、最も低い世界ランキングでのタイトル獲得となった。
なお、これまで最も低い世界ランキングでの優勝記録を保持していたのは、1998年に世界ランク550位でツアー優勝を果たした
L・ヒューイット(オーストラリア)となっていた。
チリッチは今大会終了後すぐに日本に移動し、25日に開幕した木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2024(日本/東京、ハード、ATP500)に出場する。
同大会の1回戦では世界ランク200位の
錦織圭と顔を合わせる。錦織とチリッチは過去15度対戦しており、対戦成績は錦織から9勝6敗。両者は2014年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)決勝で対戦しチリッチが勝利するなど、これまで数々の名勝負を繰り広げてきた。最後の対戦は2018年の全米オープン準々決勝で、この時は錦織が勝利している。
好調なチリッチだが、一方でタイトなスケジュールによる疲労も懸念される。
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