パリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)は日本時間5日(現地4日)、テニス競技の男子シングルス決勝が行われ、第2シードの
C・アルカラス(スペイン)は第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)に6-7 (3-7), 6-7 (2-7)のストレートで敗れ、金メダル獲得とはならず。涙を流したアルカラスだが初出場となったオリンピックで銀メダルを獲得した。試合後には「今日のプレーを誇りに思う」と明かした。
>>【画像】アルカラス惜敗に涙、金メダル逃すも五輪初出場で銀メダル<<>>【一覧】パリオリンピック テニス 全種目ドロー<<世界ランク3位で21歳のアルカラスは今季、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)を初制覇。さらにウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で2連覇を達成した。
オリンピック初出場となった今大会、1回戦で世界ランク274位のH・ハビブ(レバノン)、2回戦で同28位の
T・フリークスポール(オランダ)、3回戦で同66位の
R・サフィウリン、準々決勝で第9シードの
T・ポール(アメリカ)、準決勝で第13シードの
F・オジェ アリアシム(カナダ)を破り決勝に駒を進めた。
そして決勝戦の第1セット、互いにブレークチャンスを握るも活かせずタイブレークに突入。ジョコビッチに鋭いリターンエースを決められ先にミニブレークを許したアルカラスは、その後はミニブレークを返せず2度目のミニブレークを奪われ先行される。
続く第2セット、互いにサービスキープを続け再びタイブレークにもつれ込む。しかし、2-2の場面からジョコビッチに5ポイントを連取され、2時間50分の激闘の末に力尽きた。敗戦後、アルカラスは涙を浮かべた。
男子プロテニス協会のATPは公式サイトにアルカラスのコメントを掲載している。
「このような試合で負けたのはつらい。チャンスはあったけど、それを逃した。彼(ジョコビッチ)は素晴らしいプレーをした。本当に落ち着いていて、難しい場面でレベルを上げ、信じられないほどのプレーをしていた。本当にがっかりしているけど、胸を張ってコートを後にするつもりだよ。スペインのために全力を尽くして戦った。スペイン代表は僕にとって全てだから、今日のプレーを誇りに思うよ」
なお、勝利したジョコビッチは悲願の金メダルを獲得。全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)の四大大会とオリンピックを選手キャリアで制す生涯ゴールデンスラムを達成した。
この記録を達成したのは女子では
S・グラフ(ドイツ)と
S・ウィリアムズ(アメリカ)、男子では
A・アガシ(アメリカ)と
R・ナダル(スペイン)のみであったがジョコビッチが史上5人目となった。
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