パリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)は2日、テニス競技の女子シングルス3位決定戦が行われ、第1シードの
I・シフィオンテク(ポーランド)が世界ランク67位の
A・カロリーナ・シュミドロバ(スロバキア)を6-2, 6-1のストレートで破り銅メダルを獲得。ポーランド人がテニス競技でメダルを獲得するのは史上初となった。試合後シフィオンテクは「誇りに思う」と語った。
>>【一覧】パリオリンピック テニス 全種目ドロー<<世界ランク1位で23歳のシフィオンテクは今季、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)での3連覇を含むツアー5大会で優勝。オリンピックに出場するのは2大会連続2度目であるが、初出場となった東京オリンピック(日本/東京、有明テニスの森、ハード)では2回戦で敗れている。
得意とする全仏オープンと同会場で開催された今大会、1回戦で世界ランク143位の
I・C・ベグ(ルーマニア)、2回戦で同59位の
D・パリー(フランス)、3回戦で同52位の
ワン・シユ(中国)を下し8強入り。準々決勝では第8シードの
D・コリンズ(アメリカ)が試合途中で棄権したため準決勝に駒を進めた。しかし、準決勝では第6シードの
ジェン・チンウェン(中国)に屈し決勝進出を逃した。
それでも銅メダル獲得が懸かるこの日の第1セット、第3ゲームでブレークを許したシフィオンテクだが直後の第4ゲームでブレークバックに成功すると、そのまま5ゲームを連取し先行する。
続く第2セットでは勢いに乗ると第4ゲームでブレークに成功。5ゲームを連取して59分で勝利した。
国際テニス連盟のITFは公式サイトにシフィオンテクのコメントを掲載し「本当に素晴らしい。私と姉はオリンピックが最も重要な大会だという精神で育てられた。だから、この大会は簡単なものではなかったのでさらに素晴らしい」と語った。
また1988年のソウルオリンピックのボート競技に出場した父トマシュが見守る中勝利を収めたことに「自分がそれを成し遂げたことを誇りに思う。父が見に来てくれたことはうれしかった。ここは私がプレーするのに間違いなく最高の場所。ローランギャロスのタイトルに加え、もう一つ成功を積み重ねることができてうれしいわ」と明かした。
なお、シフィオンテクがオリンピックでメダルを獲得するのは今回が初であり、テニス競技ではポーランド人初の快挙となった。
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