テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は4日、男子シングルス準々決勝が行われ、第2シードの
J・シナー(イタリア)が第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)を6-2, 6-4, 7-6 (7-3)のストレートで下し、初のベスト4進出を果たした。また、この試合中に第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が準々決勝の棄権を表明し、大会後にシナーがイタリア人男子史上初の世界ランク1位に立つことが決まった。試合後の会見でシナーは4強入りしたことや世界1位になることについて語った。
>>シナー、アルカラスら全仏OP組合せ<<>>シフィオンテク、サバレンカら全仏OP組合せ<<22歳のシナーが同大会に出場するのは5年連続5度目。最高成績は2020年の8強入りとなっていた。
今大会では1回戦で世界ランク46位の
C・ユーバンクス(アメリカ)、2回戦で同124位の
R・ガスケ(フランス)、3回戦で同56位の
P・コトフ、4回戦で同79位の
C・ムーテ(フランス)を下し8強入りした。
準々決勝の第1セット、シナーはファーストサービス時に91パーセントの確率でポイントを獲得しディミトロフにブレークポイントを与えず、自身は2度のブレークを奪い先行する。
第2セット、第1ゲームでいきなりブレークポイントを握ったシナーはリターンエースを決め先にブレークに成功。その後はキープを続けこのセットも獲得し、勝利に王手をかける。
そして第3セット、両者1度ずつブレークを奪い合いタイブレークに突入すると、タイブレークでシナーは2度のミニブレークに成功。最後はディミトロフのショットがアウトとなり、2時間29分で大会初の準決勝進出を果たした。
この試合中に5日に準々決勝を行う予定であったジョコビッチが右膝の負傷により棄権を表明。これにより大会後の6月10日付のATP世界ランキングでシナーがイタリア人男子史上初の世界ランク1位になることが確定した。
試合後の会見で上記のことに触れたシナーは「僕にとって大きな意味があるのは確かだ。でも、それはみんなが予想していたような形ではなかったよね」とコメント。
「彼(ジョコビッチ)はとても長い試合を2試合したんだ。タフな試合で、5セットあった。本当に遅く、深夜に終わったしね。だから、この大会も大変なんだよ。棄権するのはいつだって大変なことだよ。僕自身のことを言えば、1位という偉業はとてもうれしいよ。この快挙をとてもうれしく思っている。日々の努力の賜物だ。この数字を残せたことはもちろんうれしい」
「数日後には準決勝という僕にとってとても重要な試合がある。だから今はそのことに集中している。でも、そうだね、もちろんこの数字を持っていることはとてもうれしいよ」
準決勝でシナーは第3シードの
C・アルカラス(スペイン)と対戦する。アルカラスは準々決勝で第9シードの
S・チチパス(ギリシャ)をストレートで下しての勝ち上がり。
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