テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は2日、男子シングルス4回戦が行われ、第2シードの
J・シナー(イタリア)が世界ランク79位の
C・ムーテ(フランス)を2-6, 6-3, 6-2, 6-1の逆転で破り、2020年以来4年ぶり2度目のベスト8進出を果たした。試合後、シナーは「とても厳しい試合だった」と語った。
>>ジョコビッチ、シナー、アルカラスら全仏OP組合せ<<>>シフィオンテク、サバレンカら全仏OP組合せ<<22歳のシナーは今季、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)で自身初となる四大大会制覇を達成。その後は2月のABNアムロ世界テニス・トーナメント(オランダ/ロッテルダム、室内ハード、ATP500)と3月のマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)でも優勝を果たした。
全仏オープンに出場するのは5年連続5度目であり、最高成績は2020年の8強入り。今大会では1回戦で世界ランク46位の
C・ユーバンクス(アメリカ)、2回戦で同124位の
R・ガスケ(フランス)、3回戦で同56位の
P・コトフを下し16強入りを決めた。
そして4回戦、地元の声援を受けるムーテに対し開始から5ゲーム連取を許す。シナーは第6ゲームで1度ブレークを返すも反撃及ばず、第1セットを先取される。
続く第2セット、第1ゲームでいきなりブレークを許すも直後の第2ゲームでブレークバックに成功。その後、第6ゲームで2度目のブレークを奪い1セットオールに追いつく。そして第3セット、13本のウィナーを決めるなど主導権を握ったシナーは2度のブレークに成功しセットカウント2-1と逆転に成功する。
勝利を決めたいシナーは第4セット、ファーストサービスが入ったときに86パーセントの高い確率でポイントを獲得。わずか1ゲームしか取られることなく、2時間41分で勝利した。
シナーはオンコートインタビューで「僕にとってはとても厳しい試合だった。彼(ムーテ)は第1セットでとても良いプレーをしたと思う。僕にもチャンスはあったけど彼の方がずっと良いプレーをしたので少し調整しなければならなかった。彼はここローランギャロスで素晴らしい活躍を見せた。いつものように雰囲気は最高だった。左利きの選手と対戦することはそんなに多くないので、次のラウンドに進めてうれしい」とコメントした。
勝利したシナーは準々決勝で第10シードの
G・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。ディミトロフは4回戦で第8シードの
H・フルカチュ(ポーランド)を7-6 (7-5), 6-4, 7-6 (7-3)のストレートで下しての勝ち上がり。
同日には第3シードの
C・アルカラス(スペイン)と第9シードの
S・チチパス(ギリシャ)が8強に駒を進めた。
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