男子テニスのVitro釜山・オープン(韓国/釜山、ハード、ATPチャレンジャー)は14日、シングルス決勝が行われ、世界ランク241位の
内山靖崇が同201位のホン・ソンチャン(韓国)を7-6 (7-4), 6-3のストレートで破り、約4年6ヵ月ぶり6度目のチャレンジャー大会優勝を成し遂げた。試合後にSNSを更新した内山は「また頑張れる力と自信を得られたので更に上を目指して頑張ります」とつづった。
>>【動画】内山靖崇 4年半ぶりVの瞬間、最後はサービスエースを叩き込む<<>>ルードvsチチパス、モンテカルロMS決勝 1ポイント速報<<31歳の内山は今季開幕からチャレンジャー大会に出場。1月のHCI バーニー国際1(オーストラリア/バーニー、ハード、ATPチャレンジャー)、2月のHCI バーニー国際2(オーストラリア/バーニー、ハード、ATPチャレンジャー)と2週連続で4強入りするなど結果を残してきた。
今大会は1回戦で第3シードの
島袋将、2回戦で世界ランク225位のD・スウィーニー(オーストラリア)、準々決勝で予選勝者で同424位のP・ジュブ(イギリス)、準決勝で第1シードの
J・ダックワース(オーストラリア)を下しチャレンジャー大会で約2年7ヵ月ぶりの決勝進出を果たした。
決勝戦の第1セット、内山は第7ゲームでブレークポイントを握るとラリー戦からバックボレーを決め先にブレークに成功。しかし、サービング・フォー・ザ・セットとなった第10ゲームでブレークバックを許し追いつかれると第12ゲームでは2本のセットポイントを握られる。
それでも内山はここを鋭いサービスで凌ぐと、そのまま突入したタイブレークでは序盤から安定したプレーで4ポイントを連取。このリードを守り先行する。
続く第2セット、内山はファーストサービス時に67パーセントの確率でポイントを獲得しホンのブレークを1度に抑えると、リターンゲームではこれを上回る2度のブレークに成功。2時間3分の熱戦を制し、2019年10月の2019国際メンズ・チャレンジャー(中国/寧波、ハード、ATPチャレンジャー)以来 約4年6ヵ月ぶり6度目のチャレンジャー大会優勝を飾った。
試合後にX(旧ツイッター)を更新した内山は「釜山オープン優勝しました。ATPチャレンジャー5年ぶりの優勝です。昨日までハードな試合が続いていてフィジカル的に厳しく、更に完全アウェイの戦いを覚悟しましたが、スラムダンク並の断固たる決意で戦い、勝ち切れました!」と投稿。
「ここ数年は怪我で体が思うように動かせないこともあり、引退が頭をよぎった事もありましたが、ここまでサポートして頂いたコーチ、トレーナー、スポンサー企業様を始めたくさんの方々のお陰です。中でも妻には大変苦労をかけていたので感謝しかありません。今日の優勝でまた頑張れる力と自信を得られたので更に上を目指して頑張ります!応援ありがとうございました」
一方、敗れたホンはチャレンジャー大会2勝目とはならなかった。
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