女子テニス協会のWTA公式サイトは19日、世界ランク36位の
Ka・プリスコバ(チェコ)のインタビューを掲載。直近2大会で好成績を残した要因として新しいコーチの支えを明かした。
>>ダニエル 太郎、西岡 良仁らミフェル・テニスOP組合せ<<31歳のプリスコバはこれまでシングルスツアー17個のタイトルを獲得し世界ランク1位も獲得。四大大会においても優勝候補筆頭だった時期もあったが、トロフィーは獲得できていない。
そんなプリスコバは昨年7月まで、過去に
大坂なおみの指導をしていたサーシャ・バインがコーチについていたが、今シーズン序盤はコーチを付けることなくツアーに参戦。しかし、1月の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では1回戦で
E・ルバキナ(カザフスタン)に屈し、過去10年で最も低い世界ランク78位にまで下がってしまった。この結果、プリスコバはコーチとしてゼリコ・クラハンを招へい。これが復活の要因となった。
「性格的には、彼(クラハン)は私に似ていると思う。ハイでもローでもない。リラックスしているし、とても落ち着いている」
新コーチをこう形容したプリスコバは、トランシルバニア・オープン(ルーマニア/クルージュ・ナポカ、ハード、WTA250)で約4年ぶりのツアー制覇を果たし、カタール・トータルエナジー・オープン(カタール/ドーハ、ハード、WTA1000)では大坂らを下しベスト4に進出。準決勝は、試合前に腰の痛みの影響で棄権したものの、全豪オープン以降は試合を行えば負けなしという好成績に転換した。
試合中も大きく感情を出すこともなく、淡々とプレーしている印象のプリスコバだが、実際にモチベーションや感情が問題になったことはないと語った。
「私にとってモチベーションが問題になったことはないの。どんなに調子が悪かろうが良かろうが、コートに立てば、いつも勝ちたいと思う。でも、私のプレーは自信に基づくものだから、それを感じる必要があった。たとえプレーがうまくなくても、何勝もしていなくても、その瞬間、その試合で自信を見つける必要がある。私のショットはとてもフラットだから、ほとんどラインを狙う。何かうまくいかなかったり、疑い始めたりしたら、もちろん少しはミスをする。すべてはそのためにあるの」
ヨーロッパから中東にかけて、10日間でマッチ9勝をあげたプリスコバ。世界ランクも78位から36位にまで戻し、新コーチとともに復活の狼煙をあげた。
今週はドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、WTA1000)に出場し、19日に行われた1回戦で世界ランク75位の
ザン・シュアイ(中国)を6-3,7-5のストレートで破り、初戦突破を果たしている。
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