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エース躍動でユナイテッド杯V

ユナイテッド・カップ、ドイツ、ズべレフ
ユナイテッド杯優勝を飾ったチーム・ドイツ
画像提供: ゲッティイメージズ
テニスの国別対抗戦ユナイテッドカップ(オーストラリア/パース/シドニー、ハード)は7日、ドイツ対ポーランドの決勝が行われ、男子のA・ズベレフ(ドイツ)がシングルス・混合ダブルスで躍動しドイツが2勝1敗の逆転で優勝を飾った。

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ユナイテッドカップは男女共催の国別対抗戦で、2024年シーズンの開幕戦。18ヵ国がパースとシドニーの2都市6グループに分かれ、男子シングルス、女子シングルス、そして混合ダブルスの計3試合で勝負する。各グループを首位で通過した6ヵ国が準々決勝に進出し、残り2枠は2位の中で成績が良い国が選出される。

ドイツはラウンドロビンから準決勝まで全て逆転勝ちを収め決勝進出。準決勝では第1シードのオーストラリアを退けた。一方、ポーランドは男子で世界ランク9位のH・フルカチュ(ポーランド)と女子で同1位のI・シフィオンテク(ポーランド)の両エースを中心にグループAを1位で通過し、準々決勝で中国、準決勝でフランスを破り決勝に駒を進めた。

決勝戦、第1試合の女子シングルスでは準決勝で出産を経て約1年半ぶりに公式戦白星を飾った元世界ランク1位のA・ケルバー(ドイツ)とシフィオンテクが対戦。互いにブレークチャンスを握り合った第1セットは第8ゲームでブレークに成功したシフィオンテクが先取する。続く第2セット、サービスゲームが不安定なケルバーは1ゲームも取ることができず、1時間12分で敗戦。ドイツは大会を通して全試合で1試合目を落とす形となった。

そして第2試合の男子シングルス、注目の一戦は世界ランク7位のズべレフと同9位のフルカチュが激闘を演じた。第1セットはフルカチュ、第2セットはズべレフがタイブレークの末に獲得し1セットオールに。第2セットはズべレフがタイブレーク6-4の場面から2本のマッチポイントを凌いで崖っぷちから追いついた。

勝負のファイナルセット、開始からサービスキープが続くと第7ゲーム、ズべレフがこの試合の両者を通じて初のブレークに成功。最後はフルカチュのボールがネットにかかりアウトとなった。その後ズべレフはブレークバックのチャンスを与えず、サービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームをキープし、2時間59分に及ぶ激闘の末に勝利。ドイツが1勝1敗と追いつくことに成功する。

勝敗が決する第3試合の混合ダブルスではL・シゲムンド(ドイツ)/ ズべレフ組とシフィオンテク/ フルカチュ組が激突。試合は第1・第2セットを互いに取り10ポイントのマッチタイブレークにもつれ込む。先に2度のミニブレークに成功したシゲムンド/ズベレフ組は6-1と大きくリード。その後、ブレークバックを許さず1本目のマッチポイントを迎えると最後はズべレフがネット際のボレーを叩きこみ、1時間44分で勝利。ドイツが逆転で優勝を決めた。

大会の公式サイトは単複で躍動したズべレフのコメントを掲載し表彰式で「本当に素晴らしかった。このチームの一員になれたのは本当にうれしいし、皆にとって特に僕にとってはとても楽しかった。このチームの一員になれたことに本当に感謝している。君たちとこのトロフィーを分かち合えるなんて、こんな幸せなことはないよ」と語った。

「チーム・ポーランドの皆さん、おめでとう。今日数ミリ違えば、あなたたちがチャンピオンになっていたかもしれない。悔しいとは思うけど、これから素晴らしいシーズンが待っている。フビ(フルカチュ)とイガ(シフィオンテク)は特にそう思う」

続けて大会MVPを獲得したシフィオンテクに対してズべレフは「イガ、MVPおめでとう。前にもインタビューで言ったんだけど君がチームにいることはビデオゲームのチートコードを持っているようなものだと思うよ」と称賛の言葉を贈った。




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(2024年1月8日12時36分)

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