テニスの国別対抗戦ユナイテッドカップ(オーストラリア/パース/シドニー、ハード)は6日にドイツ対オーストラリアの準決勝が行われ、女子シングルスでは元世界ランク1位の
A・ケルバー(ドイツ)が世界ランク292位の
A・トムヤノヴィッツ(オーストラリア)を4-6, 6-2, 7-6 (9-7)の逆転で下し、ドイツに1勝をもたらすとともに、出産を経て約1年半ぶりに公式戦で白星を挙げた。なお、団体戦は2勝1敗でドイツが勝利し決勝進出を果たした。
>>西岡 良仁らアデレード国際の組合せ<<ユナイテッドカップは男女共催の国別対抗戦で、2024年シーズンの開幕戦。18ヵ国がパースとシドニーの2都市6グループに分かれ、男子シングルス、女子シングルス、そして混合ダブルスの計3試合で勝負する。各グループを首位で通過した6ヵ国が準々決勝に進出し、残り2枠は2位の中で成績が良い国が選出される。
準々決勝でギリシャを下したドイツと、セルビアを破ったオーストラリア顔合わせとなったこの日の準決勝。
第1試合の女子シングルスでケルバーとトムヤノヴィッツが対戦した。
四大大会通算3勝で元世界ランク1位のケルバーは、2022年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)を最後にツアーを離脱し今年2月に第一子となる女の子を出産。
今大会で約1年半ぶりの復帰を果たしたが、グループリーグと準々決勝で出場したシングルス3試合はいずれも敗れ、この試合を迎えた。
この試合の第1セットは両者ブレークを奪い合う展開となるも、ケルバーは第10ゲームで4度目のブレークを許し先行される。
それでもケルバーは第2セットで第5ゲームから4ゲームを連取し1セットオールに追いつくと、ファイナルセットはタイブレークをものにし2時間34分の熱戦を制するとともに、シングルスでは2022年のウィンブルドン2回戦以来約1年半ぶりに白星を飾った。
続く第2試合の男子シングルスでは世界ランク7位の
A・ズベレフ(ドイツ)が同12位の
A・デ ミノー(オーストラリア)に7-5, 3-6, 4-6の逆転で敗れたものの、第3試合の混合ダブルスでズベレフ/
L・シゲムンド(ドイツ)組が
M・エブデン(オーストラリア)/
S・ハンター(オーストラリア)組に7-6 (7-2), 6-7 (2-7),[15-13]のフルセットの大激闘の末に勝利し、2勝1敗でドイツが決勝進出を果たした。
勝利したドイツは決勝でポーランドと対戦する。ポーランドは準決勝でフランスを下しての勝ち上がり。
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