テニスの2024年シーズン開幕戦となる国別対抗戦のユナイテッドカップ(オーストラリア/パース/シドニー、ハード)が29日に開幕し、オープニングマッチとなったスペイン対ブラジルはスペインが2-1で勝利した。この試合の男子シングルスの1ポイント目で自動ラインコールシステム(エレクトリック・ライン・コール)が作動しない珍事が起きた。
>>自動ラインコールシステムが作動しなかった場面<<ユナイテッドカップは男女共催の国別対抗戦で、今回が2度目の開催。18ヵ国がパースとシドニーの2都市6グループに分かれ、男子シングルス、女子シングルス、そして混合ダブルスの計3試合で勝負する。各グループを首位で通過した6ヵ国が準々決勝に進出し、残り2枠は2位の中で成績が良い国が選出される。
2024年シーズンのオープニングマッチとなったスペイン対ブラジルの男子シングルスで世界ランク26位の
A・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)と同79位の
T・セイボスワイルド(ブラジル)が対戦。
セイボスワイルドのサービスゲームで試合がスタートしたが、1ポイント目のファーストサービスで自動ラインコールシステムが作動せずフォルトと思われたサービスがインの判定となる珍事が起きた。
ダビドビッチ フォキナが主審のモハメド・ラヒアニ氏に抗議し自動ラインコールシステムのリプレイを求めたが、システムが作動しなかったことによりこのポイントはセイボスワイルドに入った。主審はダビドビッチ フォキナにシステムが次から正常に作動することを伝えたが、会場ではスクリーンで大きくフォルトしていることが確認できる映像が流されダビドビッチ フォキナは再び抗議。しかし、判定は覆ることなくプレーは再開された。
呆れたような表情を見せたダビドビッチ フォキナだったがその後は切り替え6-4, 6-0のストレートで勝利しスペインに1勝をもたらすとともに、自身にとって2024年シーズン最初の試合を白星で飾った。
続く女子シングルスではブラジルの
B・ハダッド=マイア(ブラジル)がスペインの
S・ソリベス=トルモ(スペイン)を7-6 (7-1), 6-2のストレートで下しブラジルが1勝1敗に追いつき、勝負は混合ダブルスでの決着に。
迎えた混合ダブルスではダビドビッチ フォキナ/ ソリベス=トルモ組が
M・メロ(ブラジル)/ ハダッド=マイア組を6-4, 7-5のストレートで破り、スペインの勝利が決まった。
【各都市のグループ分け】
・パース
グループA
ポーランド、スペイン、ブラジル
グループC
アメリカ、イギリス、オーストラリア
グループE
チェコ、中国、セルビア
・シドニー
グループB
ギリシャ、カナダ、チリ
グループD
フランス、イタリア、ドイツ
グループF
クロアチア、オランダ、ノルウェー
■関連ニュース
・全豪OP予選に日本勢7名出場・トップ選手は”出場”で2800万円!・全豪OP賞金、史上最高額に■おすすめコンテンツ
・テニス体験レッスン受付中・無料ドロー作成ツール・世界ランキング