25日と26日に女子テニスのジュニア育成プロジェクト「リポビタン Presents
伊達公子×YONEX PROJECT~Go for the GRAND SLAM~」3期生の第1回キャンプが東京都の有明テニスの森インドアテニスコートで開催された。
ジュニアの育成が日本テニス界の急務となっている中、ヨネックスは生涯契約を締結した元世界ランク4位の伊達とともに、同プロジェクトを2019年に立ち上げこれまで活動してきた。
2期生では、8名の内2名がグランドスラムジュニアに出場するなど成果を挙げた。
3期生は、対象年齢がこれまでの17歳以下から12歳~15歳(小学校6年生~中学3年生)に引き下げられ、書類審査や試合形式によるオーディション、実技とフィジカル測定、言語技術のテストを経て選抜された。
選ばれた選手たちは2年間で計8回の強化キャンプに参加。ITFジュニア大会に出場して実戦経験を積み、グランドスラムジュニア出場を目指す。
今回開催された第1回キャンプに参加したのは石井心菜、北岡美空、上村睦実、藤井小夏の4名。キャンプでは伊達、
浅越しのぶ、
石井弥起、
近藤大生、川田真琴(R-body project)の指導を受けた。
伊達は2日間のキャンプを終え、取材に答えた。
今回から対象年齢を引き下げた理由については「(1、2期生を終え)もう少し国際大会に積極的に出るはずだったが、高校生だと部活動中心にならざるを得ないところが反省点としてあり、年齢を絞りました」と説明。
メンバーの選考基準についても説明した。
「(各世代の)トップのトップというのは1期生のときからそれほど私は選んでいません。このプロジェクト自体が目指しているところが世界というところになるので、グランドスラムジュニア、その先のグランドスラムで世界と向き合って戦える『伸びしろ』というものを私なりに見ています」
「コーチ陣と一緒になってその辺の議論を重ねて選考はしていくので、今結果がなくても、こういう部分が彼女は優れているよねっていうところを、その優れてるというのは世界と向き合えるものを持っているということで、そこが何か1つでも、それは2つでも3つでもたくさんあればいいんですけれども、1つでも光るものを見つけて、そこを伸ばしていこうというのがこのプロジェクトの選考基準になります」
3期生、そしてその後も含めた期待も延べた。
「2人がメンバーの中から(グランドスラムジュニア出場を)実現してくれたということは、今後、今回の3期生も3期生以降のプロジェクトに興味を持ってくれる子たちにとっても、指標になることは間違いないと思います」
「そういう意味では今回3期生では、できれば理想は当然4人全員を(グランドスラムジュニアの)予選なりに引っかかるレベルに引き上げるというようになれば理想的かなというのは思い描いています。そう簡単にいくことではないですが、でもやっぱりみんながたどってきた道というものがもう明確になっているので、その明確な道を覚悟を決めて取り組んでやり切れれば、そんなに遠い話ではないと私は思っています。なのでしっかりとしたスケジューリングと、目指すところというものが本人事として落とし込めれば、可能になるんじゃないかと私は期待しています」
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