女子テニスの国別対抗戦 ビリー・ジーン・キング・カップ by ゲインブリッジ(日本/東京、ハード)「日本vsコロンビア」は11日に大会2日目を終え、日本は3勝2敗で来年のファイナル出場権を争う予選ラウンド進出を決めた。試合後の会見で監督を務める
杉山愛は「本当にタフな2日間でした」と大会を振り返った。
>>ダニエル 太郎 松山CH決勝 1ポイント速報<<今回のプレーオフは初日にシングルスを2試合、2日目にシングルス2試合、ダブルス1試合を行うベスト5マッチ(先に3勝した方の勝利)。全て3セットマッチで行われ、勝利すれば来年のファイナル予選に進み、敗戦するとグループ1部に回ることになる。
初日となったこの日の第1試合、世界ランク124位の
本玉真唯は同79位の
C・オソリオ(コロンビア)にストレートで敗れ、日本は初戦を白星で飾ることができず。それでも第2試合、同90位の
日比野菜緒が同823位のリサラソをストレートで破り、日本は初日を1勝1敗で終えた。
迎えた大会2日目のシングルス第1試合、日比野はオソリオを相手にチャンスを掴めず、わずか57分でストレート負け。それでも第2試合に登場した本玉は対戦相手が世界ランク531位のM・エラソ ゴンサレス(コロンビア)に変更されたにも関わらず、開始から主導権を握り1時間18分でストレート勝ちを収めた。
そして最終試合となったダブルス、
柴原瑛菜/
青山修子ペアがオソリオ/リサラソ組と対戦。第1セットを接戦の末に先取すると第2セットでは終盤で4ゲームを連取し1時間21分で勝利した。
これにより日本は来年のファイナル出場権を争う予選ラウンドに進むこととなった。
試合後の会見で杉山は「本当にタフな2日間でしたけれども5試合とも皆いいファイトをしてくれて出せる力を出し切ったと思います。対戦相手のコロンビアはオソリオ選手を中心にファイトできる選手だったので最初からタフな戦いになることは予想していました。ただ、地の利を生かしてスタッフ陣も、選手それぞれのプライベートコーチやトレーナーも多くの方が力を貸してくれていいパワー、いいエネルギーで戦い切れました。そういう意味で結果がついてきてくれた5試合だったかなと思います」とコメント。
「この期間だけではなく1年通していい積み重ねをみんながしてくれたからこそ大きな舞台で大きな勝利をもぎ取れたのかなと思います。本当に出てくれた選手、アジア・オセアニア大会も含めて皆に感謝したいです」
また、最初の目標であった予選ラウンド進出を決めた杉山は今後について次のように言及した。
「やっとスタート地点に立てた、ここからだなという気持ちもあります。ここが目標ではありましたが、ここから本当の闘いがスタートすると思います。去年、私が監督を任せられたときよりも個々が力を付けることが日本女子の課題であって皆とコミュニケーション取りながらここまでやってきました。実際に去年の今頃よりも皆のレベルが格段に上がっていると言えるので、さらにこういったことを日々のトレーニングの中で続けていってもっと実力を付けてもらいたいです」
「目指すは世界の頂点。そこに持っていけるポテンシャルがあるチームで、これからやっていかなければいけないことは皆それぞれ分かっていると思います。これからオフシーズンに入る選手、もう2大会ぐらいある選手いますけど、まずは力強くシーズンを終えてほしいです。また来年が重要な1年になると思うので私自身も皆とコミュニケーション取りながら良い関係性を築き、私ができることを微力ながらサポートしていきたいなと思います」
【国別対抗戦 ビリー・ジーン・キング・カップ by ゲインブリッジ結果・日程】
<第1日目>
第1試合 本玉真唯 4-6, 4-6 オソリオ
第2試合 日比野菜緒 6-2, 6-4 リサラソ
<第2日目>
第1試合 日比野 2-6, 0-6 オソリオ
第2試合 本玉 6-2, 6-2 エラソ ゴンサレス
第3試合 青山修子/ 柴原瑛菜 7-5, 6-2 オソリオ/ リサラソ
両国の代表メンバーは以下の通り。
【日本代表】
日比野菜緒(ブラス)
本玉真唯(島津製作所)
坂詰姫野(橋本総業ホールディングス)
柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)
青山修子(近藤乳業)
監督:杉山愛(日本テニス協会)
【コロンビア代表】
オソリオ
E・アランゴ(コロンビア)
リサラソ
エラソ ゴンサレス
M・ペレス ガルシア(コロンビア)
監督:ファビオラ・ズルアガ
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