テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は10日、男子シングルス決勝が行われ、第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードの
D・メドベージェフを6-3, 7-6 (7-5), 6-3のストレートで破り、2018年以来5年ぶり4度目の優勝を果たすと共に男女を通じて歴代最多タイとなるグランドスラム24勝目を飾った。
>>【動画】ジョコビッチ 5年ぶり4度目の全米OP優勝を決めた瞬間<<>>ジョコビッチが優勝 全米OP組合せ・結果<<全米オープンで3度の優勝を飾っているジョコビッチは今大会、1回戦で世界ランク84位の
A・ミュレール(フランス)、2回戦で同76位の
B・ミラリェス(スペイン)、3回戦で第32シードの
L・ジェレ(セルビア)、4回戦で予選を勝ち上がった同105位の
B・ゴヨ(クロアチア)、準々決勝で第9シードの
T・フリッツ(アメリカ)、準決勝で同47位の
B・シェルトン(アメリカ)を下し決勝進出を決めた。
決勝戦では2021年の全米オープン決勝でストレート負けを喫し年間グランドスラムを阻まれたメドベージェフと対戦。今回が15度目の顔合わせでジョコビッチの9勝5敗。今シーズンは2度対戦しており、1月のアデレード国際1(オーストラリア/アデレード、ハード、ATP250)の準決勝ではジョコビッチが、3月のドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)の準決勝ではメドベージェフが勝利している。
決勝戦の第1セット、ジョコビッチはファーストサービスが入ったとき81パーセントの高い確率でポイントを獲得し1度もブレークチャンスを与えず。リターンゲームでは第2ゲームでブレークに成功し先行する。
続く第2セット、第7ゲームで1度のブレークチャンスを握るも活かせなかったジョコビッチ。疲労感を見せ足を気にするも第8・第12ゲームで1度ずつブレークポイントを凌ぎタイブレークにもつれ込む。先にミニブレークを許したジョコビッチだが、その後2度のミニブレークを奪い、1時間44分に及ぶこのセットをものにしセットカウント2-0と勝利に王手をかける。
第2セット終了後にメディカルタイムアウトを取ったメドベージェフに対しジョコビッチは第3セット、第4ゲームでブレークに成功。直後の第5ゲームでこの試合初のブレークを許すも第6ゲーム、ジョコビッチは強烈なバックハンドウイナーを決めるなどし再びブレークを奪う。その後、ジョコビッチはサービング・フォー・ザ・マッチとなった第9ゲームをキープし、3時間を超える試合を制した。
この勝利でジョコビッチは女子テニスで元世界ランク1位の
M・コート(オーストラリア)の記録に並び四大大会のシングルスで歴代最多タイとなる24勝目を飾った。
敗れたメドベージェフは2021年以来2年ぶりの四大大会制覇とはならず。2019年の全米オープン、2021年と2022年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)に続く4度目の準優勝となった。
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