男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は2日、シングルス4回戦が行われ、世界ランク99位の
ジャン・ジジェン(中国)が第8シードの
T・フリッツ(アメリカ)を3-6, 7-6 (7-5), 7-6 (10-8)の逆転フルセットで破り、中国人男子選手として初の「ATPマスターズ1000」でベスト8進出を果たした。
>>ジャン、アルカラスらマドリッドOP組合せ<<>>西岡、ダニエル、綿貫出場 カリアリCH組合せ<<26歳のジャンは昨年10月のテニス・ナポリ・カップ(イタリア/ナポリ、ハード、ATP250)でベスト8進出を果たし自身初の世界ランクトップ100の壁を突破。その後も成績を維持し、今年2月には自己最高の91位を記録した。
今大会は1回戦で世界ランク119位の
J・ロディオノフ(オーストリア)をストレートで破ると、2回戦では第21シードの
D・シャポバロフ(カナダ)にフルセットで勝利し初の3回戦へ進出。3回戦では同13位の
C・ノリー(イギリス)を2-6, 7-6 (7-2), 7-6 (7-2)の激闘の末に破り16強へ駒を進めた。
この試合、第6ゲームで先にブレークを許したジャンはフリッツに対し1度もブレークチャンスを握れないまま第1セットを落とす。第2セットでも先にブレークされたジャンだったが第8ゲームでこの日初のブレークに成功しイーブンに。タイブレークでは3度のミニブレークを奪いセットカウント1-1に追いついた。
ファイナルセット、第9ゲームで3度目のブレークチャンスをものにして先行したジャンだったが直後の第10ゲームでブレークバックを許す。タイブレークではリードを許し4-6とマッチポイントを握られる。それでもこれを凌ぐと今度はジャンに7-6とチャンスが。しかしこれをセーブされ流れは混沌とする。シーソーゲームとなった終盤、7-8と三度訪れたマッチポイントを守り切ると、そこからポイントを連取。最後はフリッツのフォアハンドがアウトになり2時間28分の激闘を制した。
男子プロテニス協会のATP公式サイトには中国テニスの歴史に名を刻んだジャンのコメントが掲載された。
「こんなことになるとは考えていなかったよ。彼(フリッツ)のランキングのことは考えなかった。なぜなら、自分のできる限りのことをするだけだからね。試合前からとてもタフな選手だということは分かっていた。弱点はないから、自分にできることをやってみただけ。そして、第1セットを失った後、もう少し近い試合をしようと考えていた。最終的に勝つことができたのは、素晴らしいことだと思う」
準々決勝では予選から出場している世界ランク121位の
A・カラツェフと対戦する。カラツェフは4回戦で第2シードの
D・メドベージェフをストレートで下しての勝ち上がり。
同日には第1シードの
C・アルカラス(スペイン)、第4シードの
S・チチパス(ギリシャ)、第17シードの
B・チョリッチ(クロアチア)らが8強へ駒を進めている。
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