男子テニスのロレックス・モンテカルロ・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は13日、シングルス3回戦が行われ、第16シードの
L・ムセッティ(イタリア)が第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)を4-6, 7-5, 6-4の逆転フルセットで破り、大会初のベスト8進出を果たした。試合後には「泣かないようにするのに必死だよ」と喜びを語っている。
>>チチパスらモンテカルロ組合わせ<<21歳のムセッティは昨年11月のロレックス・パリ・マスターズ(フランス/パリ室内ハード、ATP1000)で「ATPマスターズ」初の8強入りを記録。準々決勝ではジョコビッチに敗れベスト4進出を逃していた。
舞台は違えども同じ「ATPマスターズ」で約5カ月ぶりの再戦となった両者。第1セットは互いにブレークを奪い合うなか、ムセッティは3度のブレークを許し追いかける展開となる。
しかし、第2セットはジョコビッチに1度しかサービスキープを許さないなど攻勢に。自身も3度のブレークを奪われたが、それを上回る4度のブレークに成功しセットカウント1-1に追いつく。
ファイナルセットは一転してキープが続くも、雨天による中断を挟んで訪れた第7ゲームで均衡を破るブレークに成功。5-4で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチでは2度マッチポイントを決め切れずにいると、逆にジョコビッチにブレークチャンスを与える。しかしこれを凌ぎ再逆転。4度目のマッチポイントをものにし、2時間54分のタフマッチを制した。
男子プロテニス協会のATP公式サイトにはキャリア最大の勝利をあげたムセッティのコメントが掲載されている。
「泣かないようにするのに必死だよ。本当に長い試合だったから感動的な勝利だ。3時間の試合と雨による中断。少し風が強く、寒かったから簡単なコンディションではなかった。ここ数日僕らがプレーしていたようなコンディションではなかったんだ。自分自身を本当に誇りに思うし、スクリーンにも映し出されているね。僕にとって夢のような出来事だから泣きそうだよ」
勝利したムセッティは準々決勝で第7シードの
J・シナー(イタリア)と対戦する。シナーは3回戦で第10シードの
H・フルカチュ(ポーランド)を3-6, 7-6 (8-6), 6-1の逆転で下しての勝ち上がり。
シナーとの対戦についてムセッティは「少なくとも30分はこの勝利を楽しみ、それから休んで回復し、友人であり同じイタリア人である彼との次の戦いに備えるつもりだ」とコメントした。
同日には、第2シードの
S・チチパス(ギリシャ)、第3シードの
D・メドベージェフ、第5シードの
A・ルブレフ、第6シードの
H・ルーネ(デンマーク)、予選勝者で世界ランク100位の
J・シュトルフ(ドイツ)が準々決勝進出を決めている。
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