男子テニスのアデレード国際２（オーストラリア/アデレード、ハード、ATP250）は１３日、シングルス準決勝が行われ、第４シードのＲ・バウティスタ=アグ（スペイン）がワイルドカード（主催者推薦）で出場した同大会の昨年王者Ｔ・コキナキス（オーストラリア）を7-6 (7-4), 3-6, 6-3のフルセットで破り、シングルスツアー１２度目のタイトル獲得に王手をかけた。

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１６日に開幕する全豪オープン（オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム）の前哨戦に位置付けられるこの大会。バウティスタ=アグはＢ・ナカシマ（アメリカ）やＲ・ハーセ（オランダ）、Ａ・ダビドビッチ フォキナ（スペイン）らを下し４強入りした。

この試合の第１セット、バウティスタ=アグはコキナキスに９本のサービスエースを決められるも、タイブレークでは要所でしっかりとリターンに成功し、ストローク戦を制して先行。しかし第２セットでは先にブレークを許すと、１度も反撃の糸口を見つけられずにセットカウント１－１に追いつかれる。

ファイナルセット、終始押し込まれたバウティスタ=アグは９度のブレークチャンスを与えるなど苦戦するも、これを全て凌ぐ粘りのプレーを披露。第２ゲームで得た唯一のブレークチャンスをものにしたリードを最後まで守り切り、２時間３４分の熱戦を制した。

昨年７月のジェネラリ・オープン（オーストリア/キッツビュール、レッドクレー、ATP250）以来 約６カ月ぶりとなるキャリア１２勝目をかけて、決勝では世界ランク８４位のクォン・スンウ（韓国）と対戦する。ラッキールーザーで出場したクォンは準決勝で同４０位のＪ・ドレイパー（イギリス）をフルセットで下しての勝ち上がり。

男子プロテニス協会のATP公式サイトにはバウティスタ=アグのコメントが掲載されている。

「彼（コキナキス）はとても良いプレーをしていた。信じられないようなサービスをしていたよ。このコートが合っていてとてもいい選手だった。素晴らしいポテンシャルを持っていると思うし、頑張ってほしい。今日、このコートでタナシ（コキナキス）に勝つのはとても難しかった」

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