「テニスを通じて人生を豊かに!」という大会理念に、大正製薬株式会社を始めとする多くの企業が賛同し、行われる第11回
杉山記一杯が11月26日・27日に千葉県のロイヤルSCテニスクラブにて開催された。
大会の参加者は小学校低学年~中学生まで。同年代との試合のほか、日本のトッププロによるクリニックを通じて、プロと交流ができる内容となっている。試合で勝敗を決するということも目的の一つではあるが、それに加え、試合への入り口として、スコアや進行のサポート、プロによるアドバイスなど、きめ細かいフォローもなされた。そして今回、新たな取り組みとして「テニスを通じてSDGsを学ぶ」ことが加わった。
元々今大会は「文武両道」「テニスを生涯スポーツに!」と、教育や健康も大切にしており、その理念に共感した株式会社X-Foshとパートナーを組んで、テニス大会とSDGsを組み合わせたイベントを企画している。
内容としては、子どもたちが間伐材(森林保護のために間引きされた木材)のうちわに、自分の夢を描く。そして、その夢がSDGs17ゴールのどれに関連するかを考えて、そのSDGsゴールのシールを貼る。最後に憧れのプロにうちわの夢を伝え、サイン・写真撮影を通じて、プロと交流するというもの。
SDGsという言葉は知っていても、あまりピンとこない子どもたちのためにそれは何かを考えさせるというのがその目的の一つでもあり、「子どもたちは夢を持ってほしい」という杉山氏の思いが込められている。
このイベントで参加者たちは「テニスで世界一になる」、「プロテニス選手になって、貧しい国で大会を開く」、「宇宙に居住エリアを作って、人間が暮らせるようにする」など、さまざまな夢を描きプロたちと交流した。
主催の杉山記一プロは「テニスをいちスポーツではなく、人生を豊かにするものとして捉えてほしい。そして子どもには、夢を堂々と語ってほしい。キラキラした夢は、必ずSDGsの17ゴールのいずれかに関連する。この大会を通じてテニスの刺激はもちろん、SDGsのことも理解し、少しでも夢の実現に近づいてもらいたい」とコメント。
また、大会後には参加者の親御さんから、スタッフのもとにメッセージが届いており「夢を堂々と語ることの重要性を親子で知ることができました。それが叶う、叶わないにしろ頑張るプロセスこそが重要であり、それこそが人生ではないかと」と寄せられた。
なお、第12回大会は今月11日に同じロイヤルSCテニスクラブで開催される予定。
イベントに参加した子供たち[画像提供:第11回杉山記一杯]
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