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キリオス「必ず戻ってきたい」

ニック・キリオス
センターコートでファンに挨拶するキリオス
画像提供: tennis365.net
男子テニスの楽天ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2022(日本 /東京、ハード、ATP500)は7日、第5シードのN・キリオス(オーストラリア)が第3シードのT・フリッツ(アメリカ)との準々決勝を前に左ひざの負傷のため棄権することを発表した。会場をあとにする前に記者会見を行い、「来年必ず戻ってきたいと思っている」と話し同日深夜に日本を出発した。

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7日18時から組まれていたナイトセッション第1試合に登場予定だったキリオスは、試合開始15分前の17時45分に棄権する旨を大会側に通達。その後センターコートに行き、ファンに棄権することを説明した。

今年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)のときから違和感を抱えていたとされる左ひざだったが、好調な自身のプレーにより十分な休息が得られないまま日本へ到着。単複で勝ち残りを決めていたことなどが重なり痛みが出てきた。

帰国前の記者会見でキリオスはアジアオセアニア圏の選手のツアー事情について語る場面があった。今大会と同時期に開催されているアスタナ・オープン(カザフスタン/ヌルスルタン、ハード、ATP500)には、世界ランク1位のC・アルカラス(スペイン)を筆頭にD・メドベージェフS・チチパス(ギリシャ)N・ジョコビッチ(セルビア)A・ルブレフらが参戦。同じ「ATP500」の大会ながら世界ランクトップの選手らの多くはアスタナ・オープンに出場している。

キリオスは今後のスケジュールを語る際、アジア圏の選手の移動について「これからオーストラリアに帰るよ。そのあとバーゼルやパリの大会のためにまたヨーロッパに向かう。言うまでもなくとても不利だと思う。僕自身、いったん家を出ると6カ月くらい戻れないこともある。ヨーロッパやアメリカの選手は2週間ごとに帰ることができる。正直、アジアオセアニアの選手にとってはとても不利だと感じるね。若いころは7カ月8カ月戻れないこともざらにあるんだ」とコメント。

「このジャパンオープンのような大会は家から10時間で来れる。たった10時間で家に戻れるのはとてもうれしいことで、本当に恵まれた大会なんだ。自分にとってはね。逆にヨーロッパやアメリカからの場合は30時間とかかかっている選手がいるから、一概には言えないけど」

キリオスはダブルスでペアを組んでいたT・コキナキス(オーストラリア)らと2日の日曜日に来日すると、その足で浅草や上野を観光。シングルス1回戦前日には鉄板焼きを食したり、試合の無い日にはポケットモンスターのショップを訪れたりするなど楽しんだ。

7日の会見時には「ここは僕にとって1番好きな大会の1つだから残念だよ。シングルスとダブルスともに優勝できると感じていたからとても失望している。来年必ず戻ってきたいと思っている」と話し会場を後にした。

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