テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は2日、男子シングルス2回戦が行われ、世界ランク49位の
錦織圭が第23シードの
K・ハチャノフを4-6,6-2,2-6,6-4,6-4のフルセットで破り、2019年以来2年ぶり7度目の3回戦進出を果たした。会見では「こうやって勝つというのは『自分すごいな』と思います」と自画自賛した。
>>錦織ら全仏OP対戦表<<>>錦織vsラクソネン 1ポイント速報<<錦織は1回戦で世界ランク159位のA・ジャンネッシ(イタリア)に苦戦するも、4時間を超えるタフマッチをくぐり抜けてきた。
この日、セットカウント1-2と崖っぷちに追い込まれた錦織は第4セットでも先にブレークを許す。その後は2本のリターンエースを決めるなどでブレークバックすると、勢いに乗りファイナルセットへ突入。
ファイナルセットでは互いにサービスゲームのキープが続く中、錦織が第10ゲームで積極的にネットへ出るなど主導権を握り、ラブゲームでブレークに成功。マッチポイントではフォアハンドのウィナーを決め、3時間59分におよんだ死闘の末にハチャノフを振り切った。
錦織は「3セット目を落としたのは非常にストレスでした。3セット目の最初でブレークを許して取り切れなかったのが1番悔やむこと。3セット目を取られて本当に呆然としてました。『また5セットを戦うのか』というのと、『戦いたいか』って自分に問いかけた時になかなか答えが出なかったので。ちょっと魂が抜けたというか、あの場面はつらかったです」と振り返った。
「魂抜けて4セット目を取って、体が動きたくないけど動いちゃうのが『すごいな』とは思います。けど、反省すべき点は今日もたくさんありました」
また、この試合はコートの砂が舞い上がるほどの強風の中で行われた。
錦織は風がある状態でのプレーについて「後半は風が引いてきました。それのおかげで少しやりやすくなりました。それだけが理由ではないですけど、それをずっと考えながらプレーしていたのでストレスにはなったと思います。風上・風下がはっきりして、サーブを打つ時のトスがずれたりして、自分のサーブが弱い分そこは彼(ハチャノフ)にアドバンテージがあったかなと多少は思います」と述べた。
「この2試合(ジャンネッシ戦とハチャノフ戦)がタフでしたけど、パリに来る前は20位くらいにはいるような雰囲気でいました。これは多分精神的なことで、毎週毎週変わるのかなと思います。20位以下の相手に勝てるようになってきてるのは、かなりの成長ではあります」
3回戦では、予選から勝ち上がってきた世界ランク150位の
H ・ラクソネン(スイス)と対戦する。ラクソネンは2回戦で第11シードの
R・バウティスタ=アグ(スペイン)を下しての勝ち上がり。
一方、敗れたハチャノフは5年連続5度目の3回戦に進出とはならなかった。
同日には第5シードの
S・チチパス(ギリシャ)、第6シードの
A・ズベレフ(ドイツ)、第15シードの
C・ルード(ノルウェー)、第27シードの
F・フォニーニ(イタリア)らが3回戦へ駒を進めた。
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