男子テニスのロジャーズ・カップ(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)は11日、シングルス準決勝が行われ、世界ランク27位の
S・チチパス(ギリシャ)が第4シードの
K・アンダーソン(南アフリカ)にマッチポイントを握られる崖っぷちから6-7 (4-7), 6-4, 7-6 (9-7)の逆転で勝利し、四大大会に次ぐグレードの「ATPマスターズ1000」で初の決勝進出を果たした。
>>錦織W&Sオープン対戦表<<>>錦織vsルブレフ 1ポイント速報<<ネクスト・ジェネレーションのチチパスが歴史を塗り替えた。アンダーソンを破ったことで、ロジャーズ・カップではトップ10選手から4試合連続で勝利を飾った最年少の選手となった。
19歳のチチパスは今大会で快進撃を見せている。2回戦で第7シードの
D・ティーム(オーストリア)、3回戦でツアー69勝を誇る第9シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)、準々決勝で昨年のロジャーズ・カップを制した第2シードの
A・ズベレフ(ドイツ)を下すと、この日アンダーソンを2時間48分で振り切った。
ツアー初優勝に向けて、決勝では第1シードの
R・ナダル(スペイン)と世界ランク38位のK・カチャノフの勝者と対戦する。
決勝が行われる日曜日に20歳の誕生日を迎えるチチパスは「誕生日にマスターズ1000の決勝を戦えるなんて最高のこと。信じられない」と驚きを隠せずにいた。男子テニス協会のATPにコメントが掲載されている。
ギリシャのアテネ出身のチチパスはロジャーズ・カップで2008年に準優勝を飾った
N・キーファー(ドイツ)以来となるノーシードからの決勝進出となった。
1年前の世界ランキングでチチパスは168位だったが、13日には初のトップ20入りが確定。もし優勝すると12位へ浮上する。
今年チチパスはバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)でツアー初の決勝進出、7月のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で四大大会初の16強入りなどの活躍を見せている。
21歳以下の最終戦ネクスト・ジェネレーションATPファイナルズ(イタリア/ミラン、室内ハード)出場をかけた「RACE TO MILAN」で現在2位のチチパスは、ネクスト・ジェネレーションでA・デ ミナーと
F・ティアフォー(アメリカ)に次ぐ(ズベレフを除く)3人目となる複数大会で決勝進出を果たした選手となった。
また、次週のW&Sオープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)1回戦では第11シードの
D・ゴファン(ベルギー)と対戦することが決まっている。
【ステファノス・チチパス vs ケヴィン・アンダーソン】アンダーソンから2度目の勝利を飾ったチチパスは、この日17回のサービスゲームで1度もブレークを許さず、5月に勝利した時から6セットで1度もブレークされていない。これでアンダーソンとの対戦成績を2勝0敗とした。
ファイナルセットのタイブレーク、4-4でチチパスは見事なディフェンスでアンダーソンのウィナー級のショットをフォアハンドで返球するとミスを誘った。その後、マッチポイントを握ったチチパスだったが、自身のダブルフォルトでチャンスを逃してしまう。2度目のマッチポイントでもアンダーソンの守りを崩すことができず、フォアハンドのミスを犯して、またしても取りきれなかった。
しかし、チチパスが集中を切らすことはなかった。アンダーソンに握られたマッチポイントでは鮮やかなバックハンドのウィナーで切り抜けると、3度目のマッチポイントをものにし、激闘に終止符を打った。
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