国際テニス連盟のITFは8日、男子テニスで世界ランク1位の
R・ナダル(スペイン)と女子テニスで世界ランク2位の
G・ムグルサ(スペイン)へ2017年ITFワールド・チャンピオンの称号を与えると発表した。
ナダルは今回が3度目、ムグルサは初めての受賞となった。男女で同じ国の選手が選ばれたのは、1998年の
P・サンプラス(アメリカ)と
L・ダベンポート(アメリカ)以来19年ぶり。
31歳のナダルは、史上最年長での受賞となった。けがからの復帰を果たした2017年は、史上最多10度目の優勝を飾った全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)や全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)などシーズンを通して6大会でタイトルを獲得。
全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)でも準優勝を飾り、シーズンを世界ランク1位で終わらせると同時に、1973年にATP世界ランキングが創設されて以来 最年長の年間最終ランキング1位の選手となった。
一方、24歳のムグルサは1994年の
A・サンチェス=ビカリオ(スペイン)に次いで2人目となるスペイン人女子選手の受賞となった。
2016年に続き好調のシーズンを送ったムグルサは今季、ウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で1セットしか落とさず初優勝を飾り、ウェスタン&サザン・オープン女子(アメリカ/シンシナティ、ハード、WTAプレミア)決勝では
S・ハレプ(ルーマニア)を下してタイトルを獲得。9月には初めて世界ランク1位へ上り詰め、シーズンを世界ランク2位で終えた。
ITFダブルス・チャンピオンは、男子が
L・クボット(ポーランド)と
M・メロ(ブラジル)が、女子では
チャン・ユンジャン(台湾)と今季限りで現役を退いた
M・ヒンギス(スイス)が選出された。
また、今年新設されたITFクワッド車椅子のワールド・チャンピオンはD・ワーグナー(アメリカ)が受賞。車椅子ワールド・チャンピオンは男子がG・フェルナンデス(アルゼンチン)が初選出され、女子では
上地結衣が2度目の受賞となった。
そして、ITFジュニア・ワールド・チャンピオンにはA・ジェラー(アルゼンチン)とW・オシグエ(アメリカ)が選ばれた。
この賞はシーズンを通しての成績とITFが統括するデビスカップとフェドカップの成績から選出されており、受賞者は全仏オープンの期間中に表彰される。
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