女子テニスツアーの下部大会である安藤証券オープン(日本/ 東京、ハード)は11日、シングルス準決勝が行われ、第3シードの
奈良くるみ(安藤証券)は第1シードの
ザン・シュアイ(中国)に6-3, 1-6, 3-6の逆転で敗れ、大会初の決勝進出とはならなかった。
この試合、序盤から積極的に攻撃を仕掛けた奈良が1ブレークを守って第1セットを先取。しかし、第2セット以降はギアをあげたシュアイを前にリズムを崩してしまって6度のブレークを許し、1時間46分で敗れた。
今大会は、1回戦で
田中優季(安藤証券)、2回戦で
井上雅(テニスラウンジ)、準々決勝で第8シードのG・ブレシア(イタリア)を破ってベスト4進出を果たしていた。
試合後の会見で奈良は「(第1セットは)テンポも速くプレー出来ていたんですけど、第2セットの入りはそれが出来ず、ちょっと自分のリズムを崩してしまった。相手の集中力もそこから上がりましたし、離されてしまった」と振り返った。
この日対戦した世界ランク36位のシュアイとは、10月のプルデンシャル・香港テニス・オープン(香港、ハード、WTAインターナショナル)でも対戦しており、1ゲームも奪えずに敗退。今回を含めて4連敗となったものの「良いイメージはなかなか持てなかったです。ただ今日は私が失うものは何もなかったので、そういう意味では気持ちを良い意味で切り替えて良いイメージを持って入れたと思います。」
「それ(プルデンシャル・香港テニス・オープン)に比べれば今日はすごく良い試合が出来たと思いますし、内容的にもしぶといストロークのしっかりした選手相手に、自分の展開にもっていけたところもありました。すごく前向きにとらえられる試合だったと思います」とコメント
大会を振り返った世界ランク101位の奈良は「今回、私は全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)の本戦もかかっていて、すごく自分の中でもプレッシャーがあった大会で最低限のベスト4というのをクリア出来ましたし、今日は日本のファンの方の前で良いプレーを見せれたところもあったのですごく良い1週間だったと思います」と手応えを感じていた。
一方、大会3連覇を狙うシュアイは決勝で、第2シードのM・ブザーネスク(ルーマニア)と対戦する。ブザーネスクは、準決勝で第6シードの
D・ガルフィ(ハンガリー)を逆転で破っての勝ち上がり。
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