男子プロテニス協会のATPは20日、19歳の
綿貫陽介を特集した動画を公開した。
>>全日本選手権 男子対戦表<<現在開催中の寧波チャレンジャー(中国/寧波、ハード、ATPチャレンジャー)で、世界ランク430位の綿貫は予選を勝ち抜いて本戦入り。20日に行われた準々決勝では、第6シードの
ダニエル太郎に3-6, 7-6 (7-2), 3-6のフルセットで敗れ、惜しくもベスト4進出とはならなかった。しかし、得意のサービスとフォアハンドを軸にダニエル太郎との激闘を演じた。
今回公開された動画で綿貫はフューチャーズをメインに戦い、チャレンジャーにも挑戦していると現在の活動を明かしている。
「チャレンジャーは予選から戦わなければいけない。どの試合も、もちろんタフです。特にサービスが重要。ATPレベルでは誰もがいいサービスを打ちます。そしてフォアハンドです。なぜなら自分の武器がフォアハンドだからです」
ジュニア時代から活躍していた綿貫は、昨年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)ジュニアでベスト4進出。その後、大阪市長杯 世界スーパージュニアテニス選手権大会で頂点に立つと、全日本テニス選手権大会(東京/有明コロシアム、ハード)では1989年の
谷澤英彦以来27年ぶり大会史上2人目となる10代の優勝を果たした。
今年からはボブ・ブレッド氏をコーチにつけている綿貫は「彼(ボブ・ブレッド)は技術やメンタル、どうやって勝利を手にするかを教えてくれます」と述べた。
動画ではボブ・ブレッド氏の以下コメントも公開している。
「彼(綿貫)は素晴らしいアスリートで、情熱もあり技術も高い。この2年間で大きく成長している。彼はここ寧波でも予選を勝ち抜き、本戦でも勝利した。タフな試合に勝ったのは良かった。そのような経験はとても良いこと。」
「大切なことは、勝ち進んでATPレベルまで上がること。そのためには経験が必要で、誰もが成長しながら前進する必要がある。そして、みんなグランドスラムの舞台に立って勝ちたいという夢を持っている。それを目指してチャレンジャーのレベルでの経験が大切。」
「もちろん、素晴らしい選手がたくさんいるから簡単ではない。ベテランもいるし、若い選手もどんどん出てきている。陽介もそうだし、
D・シャポバロフ(カナダ)ら他にもたくさんいる。鍵はこれからどんなプレーを向けて進歩すること。決して大きな進歩でなくて構わない。ほんのわずかな進歩が違いを生んで、より成功へ導く。それが試合でも現れ、2つ3つ上のレベルへとつながっていく。」
■関連ニュース■
・綿貫陽介 錦織「別人に感じた」・綿貫陽介 全日本V、史上2人目・綿貫陽介がV 世界Jrの頂点に