テニスのウィンブルドン(イギリス/ウィンブルドン、芝、グランドスラム)は2日、2年ぶり4度目の優勝を狙う第2シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)が会見で「特に芝は独特なサーフェスだし、そこでのフットワークに慣れるにはより時間が必要だった」とコメントした。
>>錦織vsチェッキナート 1ポイント速報<<>>ウィンブルドン対戦表<<世界ランク4位のジョコビッチは、ワイルドカードを受けてAEGON国際(イギリス/イーストボーン、芝、ATP250)に急遽出場し、1セットも落とすことなく大会初優勝を飾った。
2010年以来 7年ぶりにウィンブルドンの前週にツアーへ参戦したことについては「イーストボーンに出場したのは、その結果から見ても良かったと思う。これまでのテニス人生では、グランドスラム前にあまり多くの大会には出場していなかったが、今回はより実戦をこなす必要があると感じたから、出場する決断を下した」と語った。
また、1日には元世界ランク7位の
M・アンチッチ(クロアチア)をコーチとしてチームに招き入れたことを発表。現役を引退後、テニスから離れてウォール街で職についていたアンチッチについて「長年の友人だし、現役時代からかなり親しかった。ツアーで戦うライバルでありながら、お互いへ多大な尊敬の気持ちを抱いていた。」
「彼は芝で最も成功をおさめていた。彼は賢いしとても優しい人間だったから、ツアーでも多くの選手に尊敬されていた。彼と話をしたら、ウィンブルドンで自分とアンドレと喜んで共に過ごしたいと言ってくれた。その後のことはどうなるかはやってみなければ分からない」と話した。
今大会の初戦では、世界ランク47位の
M・クリザン(スロバキア)と対戦する。
シード勢が順当に勝ち進んだ場合、3回戦で第29シードの
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)、4回戦で第15シードの
G・モンフィス(フランス)か第19シードの
F・ロペス(スペイン)、準々決勝で第8シードの
D・ティーム(オーストリア)、そして準決勝では、芝の絶対的王者で第3シードの
R・フェデラー(スイス)と顔を合わせる。
この日は、ジョコビッチとフェデラーが初めてグランドスラムの決勝で対戦した2007年の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)について記者から質問が飛んだ。
このときは、ジョコビッチが6-7 (4-7), 6-7 (2-7), 4-6のストレートで敗れていた。
10年前の決勝戦についてジョコビッチは「もちろん覚えている。グランドスラムの決勝戦で戦えるのは信じられない経験で、信じられないチャンスだった。最初のグランドスラムの決勝戦で彼と戦い、ストレート負けではあったが、タイブレークへ持ち込めたのは、自分に取っては価値があった。あれはその後のテニス人生へ飛躍のきっかけとなった。」
「その数ヵ月後の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では初優勝を飾れた。グランドスラムの決勝の舞台は、次のステージへ向けて、更なるステップへと突然たどり着かせてくれた。他の大会では感じられないものだし、自分の心の中の多くのドアを開けてくれた」と自身にとってグランドスラムが特別であることを明かした。
■関連ニュース■
・錦織棄権にジョコがエール・ジョコ 全仏でブーイング受ける・ジョコ 新コーチのアガシ語る