テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は28日、男子シングルスの予選2回戦が行われ、昨年の同大会で話題を呼んだ世界ランク374位の
M・ウィリス(英国)が
L・ブロディ(英国)を7-6 (7-2), 6-7 (2-7), 6-2のフルセットで下し、2年連続の本戦出場まであと1勝に迫った。
>>全英OP 29日ピックアップマッチ<<>>ウィンブルドン賞金一覧<<この日、タイブレークの末に第1セットを先取したウィリスだったが、続く第2セットでは2度目のタイブレークでブロディにリードを許してセットカウント1-1に。
その後、ファイナルセットで2度のブレークに成功したウィリスは、ブロディの挽回を許さず、2時間7分で勝利した。
予選決勝では、予選第9シードの
I・マルチェンコ(ウクライナ)と対戦する。
現在26歳のウィリスは昨年、地元のテニス・クラブでテニスを教えているコーチで、収入も少なく、プロ選手としての人生を諦めかけていた。その時出場したワイルドカード予選で3試合を勝ち抜き、続く本戦枠の予選でも3試合に勝利する快進撃を見せ、地元で四大大会初の本戦出場を果たした。
その後も勢いは止まらず、当時世界ランク772位ながら本戦1回戦で初勝利をあげて2回戦へ駒を進め、テニス界で最も神聖な場所とされるウィンブルドンのセンターコートでテニス界最強の選手とも言われている
R・フェデラー(スイス)との夢の対戦が実現した。
ウィリスの「シンデレラ・ストーリー」は現地で大きな話題となり、フェデラー戦には会場に溢れんばかりの人々が駆けつけた。
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