女子テニスで2011年1月に世界ランキングで自己最高の11位を記録した
S・ペア(イスラエル)が、29歳の若さで引退を表明した。ペアはイスラエル出身の女子選手として、WTAツアーで最も成功をおさめた選手として知られている。
「人生の中で、最も辛い決断を下した1つを皆さんと共有したい。23年間のテニス人生、そのうち13年間はプロとしての活動だったが、引退します」と自身のフェイスブックに綴った。
続けて「この決断は慢性化してしまった肩の炎症をうけて下したもの。怪我にはもう2年以上苦しめられていた。そのために自分が望んでいるような、かつてのレベルでのプレーを妨げてしまっている。同時に、テニスという競技への情熱も失い、5・6歳から続けていたテニス浸けの人生への熱意も無くしてしまった」
「大きな笑顔とたくさんの幸せ、そして満足感に満ちた経験を振り返っている。イスラエルという国を代表して戦ってきたことへの名誉に加え、自分が成し遂げてきたことに対しても誇りに思っている。世界中のどこへ行っても、毎日常に受けていた皆様からの終わりのない応援には感謝の気持ちを伝えたい」と引退の理由を明かした。
2004年にプロへ転向したペアは、5度のWTAツアー優勝を飾り、イスラエル出身女性としてグランドスラムで初めてベスト8入りを果たした。2008年には、イスラエル人で初めてアラビア半島で開催されたカタール・トータル・オープンに出場した。
WTAツアーでの活躍に加えて、イスラエルを代表してフェドカップにも積極的に出場して75試合以上を戦い、45勝31敗の成績を残した。2008年には、自身初めてで唯一となった北京オリンピックへの出場も果たした。
ペアは昨年2月に行われたアビエルト・メキシコ・オープン(メキシコ/アカプルコ、ハード)でのプレーが最後となった。その時は予選1回戦で
V・ゴルビッチ(スイス)に敗れていた。
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