男子テニスツアーのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、ATP1000)は4日、シングルス準々決勝が行われ、4連覇と5度目の優勝を狙っていた第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)は過去14連勝していた第9シードの
M・チリッチ(クロアチア)に4-6, 6-7 (2-7)のストレート敗れてベスト4進出を逃し、2014年の7月7日から122週間守ってきた世界ランク1位の座から2位へ後退する危機を迎えた。もし、第2シードの
A・マレー(英国)が決勝進出を果たした場合、ジョコビッチの2位後退が確定する。
>>BNPパリバ・マスターズ対戦表<<この日、ジョコビッチは第1セットを落とすも第2セットの第10ゲームではサービング・フォー・ザ・セットを迎える。しかし、ここで2本連続のダブルフォルトを犯してブレークバックを許してしまう。
第12ゲームでは2本のマッチポイントをしのぐ粘りを見せるもタイブレークの末に力尽き、準々決勝で敗退した。
ジョコビッチが世界ランク1位を守るには、マレーが決勝進出を逃すことが条件。
29歳のジョコビッチはこれまで通算66大会で優勝しており、マスターズでは歴代最多30勝を誇る。
今年は全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で史上8人目の生涯グランドスラム(全豪・全仏・全英・全米の四大大会で優勝)達成の快挙を成し遂げたが、ウインブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で3回戦敗退、リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)では初戦で姿を消した。
全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)は準優勝を果たしたが、上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)では準決勝で敗退。
一方、世界ランク1位の可能性があるマレーは、初戦の2回戦で
F・ベルダスコ(スペイン)にフルセットの戦いを強いられるも勝利。3回戦は第13シードの
L・プイユ(フランス)に快勝して8強入りを決め、準々決勝では第7シードの
T・ベルディヒ(チェコ共和国)と対戦する。
マレーは全米オープン準々決勝で錦織に敗れて以降、ツアー大会ではチャイナ・オープン(中国/北京、ハード、ATP500)、上海マスターズ(中国/上海、ハード、ATP1000)、エルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、ハード、ATP500)の3大会で優勝している。
また、ジョコビッチに勝利したチリッチは、準決勝で
J・イズナー(アメリカ)と対戦する。イズナーは準々決勝で
J・ソック(アメリカ)をフルセットので下して勝ち上がり。
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