男子テニスのBNPパリバ・マスターズ(フランス/パリ、ハード、ATP1000)は3日、シングルス3回戦が行われ、第5シードの
錦織圭は2本のマッチポイントを握るも完全アウェーに屈して、第11シードの
JW・ツォンガ(フランス)に6-0, 3-6, 6-7 (3-7)の逆転で敗れ、2年ぶり2度目のベスト8進出とはならなかった。
>>BNPパリバ・マスターズ対戦表<<この日、観客は地元のツォンガに声援を送る中、第1ゲームで錦織がダウン・ザ・ラインを決めて、いきなりブレークに成功。続く第3・5ゲームでもツォンガのサービスを破り、1ゲームも与えずに第1セットを先取する。
第2セットは第6ゲームでブレークを許すと流れがツォンガに傾き、セットカウント1-1に追いつかれる。
ファイナルセットでは再び調子を取り戻した錦織が第8ゲームで先にブレークに成功し、第9ゲームで2本のマッチポイントを握る。しかし、このチャンスを活かせずブレークバックされると主導権を握られ、逆転負けで3回戦敗退となった。
両者は今回が8度目の対戦で、錦織の5勝3敗。
錦織は2回戦で世界ランク28位の
V・トロイキ(セルビア)をストレートで破り、5年連続の3回戦進出を果たすと同時に、2007年にプロ転向してからツアー300勝。前週のスイス・インドア決勝で
M・チリッチ(クロアチア)に敗れるも準優勝を飾り、世界ランキングでは自己最高タイの4位へ返り咲いた。
また、錦織は11月13日に開幕するATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、ハード)に3年連続の出場が確定している。
今シーズンはメンフィス・オープンで大会初の4連覇を達成。マイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)、バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)、ロジャーズ・カップ(カナダ/トロント、ハード、ATP1000)の3大会では準優勝に終わった。
その後、リオデジャネイロ・オリンピックで日本勢96年ぶりとなる銅メダル獲得、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)ではベスト4へ進出した。
勝利したツォンガは、準々決勝で第4シードのM・ラオニチと対戦する。両者は今回が5度目の対戦で2勝2敗のタイ。ラオニチは3回戦で第16シードの
P・クエバス(ウルグアイ)を逆転で下しての勝ち上がり。
ツォンガは2008年のパリ・マスターズ決勝で元世界3位の
D・ナルバンディアン(アルゼンチン)を破ってマスターズ初優勝、2011年は
R・フェデラー(スイス)に敗れて2度目のタイトル獲得を逃した。前週のエルステ・バンク・オープン(オーストリア/ウィーン、ハード、ATP500)では今シーズン初のツアー決勝進出を果たすも、
A・マレー(英国)に敗れた。
また、「RACE TO LONDON」(最終戦出場ランキング)の上位8選手が出場出来るATPワールドツアー・ファイナルズへの出場の可能性が残されており、今大会で優勝することが条件。
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