男子国別対抗戦デビスカップ準決勝 イギリス対アルゼンチン(スコットランド/グラスゴー、インドアハード)は2日目の17日にダブルスが行われ、
A・マレー(英国)/
J・マレー(英国)組が
J・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)/
L・マイェール(アルゼンチン)組を6-1, 3-6, 6-4, 6-4で下してイギリスに1勝をもたらし、決勝進出へ望みをつないだ。
16日に行われたシングルスで2連敗したイギリスは、0勝2敗の崖っぷちで臨んだこの日、地元の観客の声援を受けてセットカウント3-1でアルゼンチンを下して1勝2敗とし、最終日のシングルスへ望みをつなぐ戦いを見せた。
18日にはリバース・シングルスが行われ、マレーが
G・ペラ(アルゼンチン)と、デル=ポトロが
K・エドモンド(英国)と対戦する。
「1勝2敗の状況は、かなり厳しいと言える。しかし、今朝よりは今の方が勝利へ近付き、まだ逆転勝利が出来ると信じている」とマレーは、勝利への執念を見せた。
16日のシングルスでマレーはデル=ポトロに5時間7分のフルセットの死闘の末に敗れていた。
この日、両者は再びコートに立った。当初デル=ポトロはダブルスに出場する予定ではなかったが、試合直前にアルゼンチンのD・オルサニック監督が驚きの変更を決めた。
イギリスのL・スミス監督は「彼(デル=ポトロ)がダブルスに出てくると聞き、対戦カードを見せてきた時は、すぐにこの日のダブルスで勝敗を決めたいと思っているのが分かった」と変更を知った時の気持ちを述べていた。
マレー兄弟はデビスカップのダブルスでは、これで6戦全勝となった。
この準決勝で勝利した国は、決勝戦でクロアチアとフランスの勝者と優勝をかけて対戦する。
18日の第1シングルスで戦うマレーとペラの試合は、マレーが大きく優勢だと思われており、その試合にマレーが勝利すると勝敗は2勝2敗のタイとなる。
スミス監督は「みんな疲れている。シーズンのそんな時期にいる。対戦チームも状況は同じ。そんな中でも、コートに立ちたいと意気込んでいる選手がいるとすれば、それはアンディ・マレーだ」とマレーの気持ちの大きさを語っていた。
(STATS - AP)
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