男子テニスで世界ランク4位の
R・ナダル(スペイン)が、6月27日から開幕する今季3度目のグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)を左手首の怪我を理由に欠場することが分かった。
ウィンブルドンで過去2度の優勝を飾っているナダルは、最近の検査の結果を受け主治医と相談した結果、今回の決断に至ったと自身の公式フェイスブックに綴っていた。ナダルは全仏オープンでも同じ怪我のために3回戦を戦わずして棄権を申し込んでいた。
「今年のウィンブルドンには出場出来なくなってしまった。皆さんも想像している通り、本当に辛い決断だった。全仏オープン中に痛めたこの怪我は、回復までに時間が必要なもの。」とナダルはその辛い胸の内を明かしていた。
ナダルは、来週行われるウィンブルドンへの準備大会であるAEGON選手権(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)の欠場を既に表明している。
ナダルのスポークスマン(代弁者)であるB・ペレス=バルバディヨが語ったところによると、ナダルはあと2週間は左手首に固定具を装着しなければならない。それから抗炎症治療と理学療法を受けなければならない。
ナダルは全仏オープン中に開いた会見でも、左手首に固定具を装着して現れ、3回戦を棄権する報告を行っていた。しかしその時は、ウィンブルドンには間に合うだろうと語っていた。
14度のグランドスラム優勝を持つナダルは、2008年と2010年のウィンブルドンで優勝を飾っていた。大会連覇を目指していた2009年は、膝の怪我のために欠場を余儀なくされ、2006年・2007年・2011年は準優勝だった。
しかし、2011年以降ナダルはウィンブルドンで結果を残せていない。2013年は初戦敗退を喫し、2014年は4回戦敗退。2012年と2015年は2回戦で敗れていた。
現時点で、8月に開催されるリオ・オリンピックへの出場については、はっきり分からない状況だと言う。ナダルは、開会式でスペイン選手団を率いる旗手に選ばれている。2012年のロンドン・オリンピックは怪我で出場を見送っていた。
ウィンブルドンの大会側もナダルの欠場を確認しており、ナダルに代わって同胞の
A・モンタネス(スペイン)が本戦入りを果たす。
これまでに欠場を表明しているのは、
T・ロブレド(スペイン)(肘の怪我)と
T・コキナキス(オーストラリア)(肩の怪我)の二人で、代わって
G・エリアス(ポルトガル)と
F・バグニス(アルゼンチン)が本戦へ繰り上がっている。
(STATS - AP)
■関連ニュース■
・棄権ナダル「フォア打てない」・快勝ナダル GS200勝達成・ナダル復活? マレーが語る