男子テニスツアーのリオ・オープン男子(ブラジル/リオデジャネイロ、クレー)は20日、シングルス準決勝が行われ、第5シードの
D・ティエム(オーストリア)は
G・ペラ(アルゼンチン)に1-6, 4-6のストレートで敗れ、2週連続の決勝進出とはならなかった。
世界ランク19位で22歳のティエムは、先週のアルゼンチン・オープン準決勝で第1シードの
R・ナダル(スペイン)、決勝では元世界ランク9位の
N・アルマグロ(スペイン)を下して今季初優勝を飾っていた。
この日の第1セットは激しい風の中で行われ、第2セットに入ると強い雨により約1時間の中断を強いられる厳しい状況の中で行われていた。
「第1セットはテニスするのが難しいくらいだったけど、強風の中でもプレーの質を上げることが出来た。」と語る世界ランク71位のペラは、アルゼンチンのブエノスアイレスにあるバヒア・ブランカという港町で育っていた。
「だから、風の中でテニスをすることに慣れていた。」と風を味方にしたことを明かし、常にボールをセンターへ打ち、両サイドへボールを散らしミスを防いでいた。
現在トップ20選手の最年少のティエムは「もちろん最初は本当にやりづらかった。彼(ペラ)も同じ状況なんだと言い聞かせていたけど、彼はそんな状況に自分より上手く対処していた。」と試合を振り返った。
準々決勝でティエムは第2シードの
D・フェレール(スペイン)を6-3, 6-2で下し、前週から8試合連続勝利を飾っていた。
「ここまでの数日と比べると、全てにおいて数パーセント、レベルが下がってしまった。もちろん準々決勝よりもかなり。大会の準決勝でこれほどパーセンテージが下がってしまうと、すぐにテニスのレベルが落ちてしまう。」と語るティエムはダブルスにもエントリーしていたこともあり、連戦の疲れを覗かせていた。
(STATS - AP)
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