男子テニスツアーの下部大会である兵庫ノア・チャレンジャー(日本/兵庫、ハード)は15日、シングルス決勝が行われ、第1シードのJ・ミルマン(オーストラリア)に1-6, 1-6のストレートで敗れた第4シードの
ダニエル太郎が、試合後の会見で決勝戦と今大会を振り返った。
「全然何したらいいのか分からなくて、相手が強かったという感じ。今日は何も言うことがないです。相手が上手かったなと思います。」とダニエル太郎。
この試合、終始試合の主導権を握られたダニエル太郎は、第1セットを落とすと第2セットでも挽回と糸口を見い出せず1時間16分で敗れた。
「今日は僕の方が色々やらされる展開でミスも出ていたし、サーブも全部返してくるので、なんか自滅しているように見えるような試合でしたが相手が強かったです。」
「やろうと思ってたことがちょこちょこ消えたような感じで、冷静にラリーしようと入っていったんですけど、僕がミスっちゃったり。1回ブレークされて、2回目のブレークをされた時には、もうどうすればいいのか分からなかったですね。」と試合を振り返った。
また「次の課題はサーブをもっと良くしていくとか、フォアもバックもパワーアップして打てるようになっていくとか。体力もつけていかなきゃいけないし、全てをちょこちょこ上手くしていけば、今日みたいな試合も勝てるようになると思います。でも今日負けて、僕もまだまだだなと思いますね。」と反省を踏まえ話していた。
22歳のダニエル太郎は今大会、1回戦で主催者推薦で出場の
吉備雄也、2回戦で今回ダブルスペアの
A・クドリャフツェフ(ロシア)、準々決勝で
S・ロバート(フランス)、準決勝では第6シードの
K・クラフチュク(ロシア)を下し、決勝のミルマン戦に挑んでいた。
今大会については「期待以上の結果が出た。1回戦をやっている時に『これ負けそうだな』と思うところもあったんで。2回戦も準々決勝も本当に崖っぷちで、そこを通り抜けて決勝までいけた。まず決勝というのが良い結果なんで、次に自信をつけてこのままの流れでいきたいですね。」と準優勝を前向きにとらえ、今後の意気込みを述べていた。
最後に「この大会は本当に最高ですね。ホテルもすごい良くて、会場もチャレンジャーじゃないような設備で。でも、その中でも観客の数が本当に僕は驚いた。こんな遠いところにこんなに観に来てくれるんだと思いました。たくさんのサポートには本当に感謝しています。」と感謝の気持ちを話した。
ダニエル太郎は、16日から本戦が始まる慶應チャレンジャーに第5シードとして出場する。
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