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セリーナ「ある意味いじめ」

女子テニスツアーのBNPパリバ・WTAファイナルズ(シンガポール/ハード、賞金総額650万ドル)に第1シードで出場するS・ウィリアムズ(アメリカ)は、ロシア・テニス協会会長のシャミール・タルピシェフ氏がウィリアムズ姉妹へ向けたコメントが侮辱に値するとし女子プロテニスするであるWTAから処分を下された問題について、軽蔑的な発言だと非難した。

「WTAは素晴らしい処置をとったと思うわ。彼のコメントに対して率先して行動し迅速な対応をしてくれた。あのコメントはとても軽蔑的な発言だし、性差別や人種差別にも値すると思う。ある意味、いじめともとれるものだと思っている。」とセリーナ。

これはタルピシェフ氏が出演したロシアのテレビ番組内でセリーナとV・ウィリアムズ(アメリカ)の姉妹に対し、“ウィリアムズ・ブラザーズ”や“見ると怖い”などとする発言をした事に対し、WTAが2万5000ドル(約270万円)の罰金と、今後1年間女子ツアーへの関与を禁止する処分を下した。

タルピシェフ氏は、そのコメントについて後悔しているかと問われると、「出演したトークショーはいわゆるお笑い番組であり、そんな馬鹿げた質問に答えるつもりはない」と語り、そして下された処分については「コメントなんて出来ないさ。全く理解できないよ。」と語っていた。

その後ロシア・テニス協会から出された声明では、タルピシェフ氏は侮辱するような意図は全くなかった事であり、話の流れで言った事をその部分だけ取り上げられたと反論していた。

WTAはこの事から、タルピシェフ氏が主催者として運営しているクレムリン・カップから、彼を退任させるべきだとの意向も示していた。

今週開催されるBNPパリバ・WTAファイナルズに第2シードで出場するM・シャラポワ(ロシア)もタルピシェフ氏の発言には批判的な見解を見せている。

「あのコメントは選手への尊敬の意図も全く感じられず、余計な発言だったと思う。WTAを含め多くの人がそれに対して立ち向かった事は嬉しく思っている。特に彼のようにオリンピック委員会の一員でもある立場に加え、責任のある職に就いている人間に取ってはとても不適切な発言だった。」と厳しい意見を述べていた。

タルピシェフ氏は男女共同開催として18年間開催されているクレムリン・カップの主催者であり、ロシアのオリンピック委員会のメンバーでもある。1990年代にはボリス・エリツィン元大統領の個人的なテニスコーチであり、テニスに関してのアドバイザーも務めていた。

事の発端はタルピシェフ氏がデメンティエワと共に出演したトークショーでの出来事で、司会者からデメンティエワへウィリアムズ姉妹と対戦するのはどんなものかと問われた際にタルピシェフ氏が割って入り、姉妹の事を“ウィリアムズ・ブラザーズ”と表し“目の前にすると恐怖を感じる”とのコメントをしていた。

33歳にして世界ランク1位にいるセリーナは、今季も全米オープンを含む6大会で優勝を飾る活躍を見せた。しかしその全米での優勝後は、膝の怪我からチャイナ・オープン女子などアジア・シーズンを欠場しており、今年からシンガポールで開催されるBNPパリバ・WTAファイナルズへの出場も危ぶまれていた。


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