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テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は17日、シングルス3回戦が行われ、この日も最高気温が40度を超えたメルボルン・パークだったが、前日のようなヒート・ポリシーの適応はなく試合が行われ、選手たちは苦悩していた。4日連続で40度を超えたのは、直近の100年間では記録されていない長さ。
この日の女子シングルス3回戦に登場した第4シードのN・リー(中国)は、第26シードのL・サファロバ(チェコ共和国)にマッチポイントを握られる崖っぷちから1-6, 7-6 (7-2), 6-3の逆転で勝利を飾ったが、試合直後に受けたオンコートインタビューの第一声で「ちょっと影に立たない?」とジョークを交えつつ、暑さについて話した。
そして前日のように最高気温が42度にまで達したものの、試合が中断されるようなヒートポリシーの適応にはならなかった。この日適応になったヒートポリシーは、女子シングルスでフルセットにもつれた場合、第2・3セットの間に10分間の休憩が選手達に与えられただけだった。
それは、前日に比べ湿度が低かった事が理由だと大会側から説明があった。
そんな中、暑さに苦しむ選手が続出した。ロッド・レーバー・アリーナの第3試合で行われた女子シングルス3回戦のC・デラクア(オーストラリア)戦に登場したジェン・ジー(中国)は、第2セット途中で目まいと呼吸困難を訴えてメディカルタイムアウトを要求。
血圧などを計り処置を受けたジェン・ジーはコートに戻り試合を続け、直後のデラクアのサービスをブレークするなどプレーを続けた。しかし試合はデラクアが6-2, 6-4のストレートで勝利。ジェン・ジーは対戦相手のデラクアと、この日の暑さのいずれにも負けてしまった。
また、2012年終盤から一気に実力をつけてきた第20シードのJ・ヤノヴィッツ(ポーランド)も、この日の3回戦ではF・マイヤー(ドイツ)に5-7, 2-6, 2-6のストレートで敗れ、大会から姿を消した。
試合後にヤノヴィッツは「彼(マイヤー)が何をしても、自分が何をしても、今日は全く関係がなかった。ただ単にコートに立っているエネルギーがなかった。すぐにでも倒れそうだった。」と試合中について語り、激しい暑さを物語っていた。
女子シングルスの第1シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)も第31シードのD・ハンチュコバ(スロバキア)を6-3, 6-3と80分で一蹴したものの、ポイント間では少ない日陰に体を寄せる場面が多々見られた。そして姉のV・ウィリアムズ(アメリカ)と組んだダブルスにもエントリーしていたが、ヴィーナスが欠場を申し入れて、その1回戦を行う前にダブルスのドローから姿を消した。
ヴィーナスの公式に発表した理由は足の怪我のためだったが、セリーナも再びこの熱波の中でコートに立ちたくはない事を認めていた。
「実はちょっと安心もした。でもこれまでも言っているように、ヴィーナスとダブルスをするのはとても好き。一緒にコートに立つのが大好きな事には変わりはない。」と、ダブルスについて語っていた。
連日の猛暑となった会場のメルボルンだが、現地土曜日の予想最高気温は23度と一気に下がり、最高気温が20度半ばとの予想が今後数日続くもよう。ヒートポリシーの適応への不満が出る中、今後数日はその心配はなくなる。
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