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テニスのグランドスラムであるウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝)は24日から開幕し、男子シングルス1回戦が行われ、2週間前まで行われていた全仏オープンで自身12回目のグランドスラム優勝を飾った第5シードのR・ナダル(スペイン)が敗退する波乱が起きた。その波乱の立役者はS・ダルシス(ベルギー)でナダルを7-6 (7-4), 7-6 (10-8), 6-4のストレートで下した。
この波乱を演出したダルシスは、現在世界ランク135位の29歳。2008年5月に自己最高位の44位を記録していた。グランドスラムでは、2011年の全仏オープンで予選を勝ち上がり3回戦進出。それがこれまでのグランドスラムでの最高成績で、それ以外はいずれも初戦か2回戦敗退と、目立った活躍もないほぼ無名の選手だった。
「もちろん自分でも驚いているよ。」と語るダルシスは、これまで1度もトップ5選手から勝利を飾った事がなかった。「誰も自分が勝つなんて思っていなかったはずさ。もちろん、本当に難しい試合になるのは分かっていた。そんな中、最初から最後まで最高の試合になった。ナダルは自分のテニス人生で2人目のトップ10選手からの勝利になったよ。もちろん、最高の勝利の1つさ。本当に今日は幸せな気分だね。」と、驚きを感じながら勝利を喜びを語っていた。
去年のロンドンオリンピックで世界ランク7位だったT・ベルディフ(チェコ共和国)を下したのが自身初のトップ10選手からの勝利だったダルシス。「今日はとてもサーブが良かったし、スライスも多用出来た。」と、勝因も語っていた。
この試合でも2度のタイブレークを制したダルシスは、昨年10月にATPツアーで最も高いタイブレークの勝率の選手の一人になった事に自身でも驚いていた。タイブレークを勝ち取る要因を聞かれたダルシスは「まず、サーブに集中する事。そしてミスを減らす事。タイブレークの序盤では特にサーブの時にポイントを獲得するのが重要なんだ。なぜならすぐに勝敗が決まってしまうからね。」と答えていた。
この日の2度のタイブレークも、いずれも6-3とダルシスがリードし、結果ダルシスが勝ち取る事となった。
「どんなサーブもしっかりリターンを返して、そこから戦ったんだ。タイブレークは博打のような物だから、どんなポイントだって大切なんだ。もちろん運も必要だけどね。」
「今日は何かをしてやろうと思っていたんだ。だからただ戦い続けたのさ。良い試合をすれば、チャンスがあるかも知れないって思ったしね。今日はそれが起きたのさ。」と試合を振り返っていた。
今大会自身初の3回戦進出を懸けてダルシスは、I・アンドレエフ(ロシア)を6-1, 7-5, 6-2のストレートで下したL・クボット(ポーランド)と2回戦で対戦する。
《ウィンブルドン 男女対戦表》
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