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女子テニスのグランドスラムである全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー)は28日、シングルス1回戦が行われ、地元フランスの期待を背負う第13シードのM・バルトリ(フランス)がO・ゴヴォルツォバ(ベラルーシ)を7-6 (10-8), 4-6, 7-5と3時間12分のマラソンマッチを制して2回戦へ駒を進めた。
バルトリは2011年の全仏オープンで準決勝に進出、F・スキアボーネ(イタリア)にストレートで敗れるも4強入りを果たしていた。
「今日は本当に長い一日だった。」と語るバルトリ。この日は雨のため試合開始が遅れるばかりか、途中で中断も余儀なくされていた。
「最初11時に始めて、それからまた2時に再開して、結局試合が終わったのが6時だった。本当に長かった。雨の中断は自分に取って不利だった。なぜなら自分に流れがある中での中断だったから。その中断で彼女(ゴヴォルツォバ)がまた立て直して来たの。また良いプレーをし始めたし、ミスも減ったわ。特にバックハンドが深く強いボールを打って来たの。もしこの試合に負けていても、何も後悔はしなかったと思う。だって全力を出し切っていたから。」とバルトリは試合を振り返っていた。
「本当にラッキーだった。必死にボールを追いかけたの。そして最後には勝利を手にする事が出来た。」
マッチポイントを決めた時の事を聞かれたバルトリは「ただボールを叩いただけ。マッチポイントだなんて考えていなかった。ただボールを相手コートに入れなければって思ったの。どんどん緊張もして来たけど、ただどのポイントでもベストのプレーに努めてどうなるか祈るしかなかった。そしてそこから勝利を物に出来たの。」と、多くを考えずにただ必死にプレーした事を明かした。
2度のマッチポイントを先にゴヴォルツォバに握られ、それを跳ね除けたバルトリ。「こんな勝ち方が出来たと言う事は、肉体的にも精神的にも3時間の試合に耐えられるんだと言う事の証明になった。1時間くらいのストレート勝利の方が良いけど、彼女がそうはさせてくれなかったし、こんな長い試合になってしまった。最後にはギアをしっかり上げる事も出来たし、全く疲れてもいなかった。その事は、今後のシーズンの事を考えても、勇気付けられる事ね。」
「もちろん、詰め掛けた多くの観客の声援も終始助けになったわ。特に相手のマッチポイントの時は、それが力になって状況を切り抜けられた。みなさんの応援には本当に感謝しているの。」と、地元の大会のアドバンテージもしっかり実感しつつ、応援に感謝の気持ちも表していた。
バルトリはK・プリスコバ(チェコ共和国)を6-2, 6-0で退けたM・ドュケ=マリノと2回戦を行う。
【全仏オープンドロー表】
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この日行われた試合結果は以下の通り。
○S・ストザー(オーストラリア)(9) vs. ●クルム伊達公子(日本), 6-0, 6-2
●K・プリスコバ vs. ○M・ドュケ=マリノ, 2-6, 0-6
○M・バルトリ(13) vs. ●O・ゴヴォルツォバ, 7-6, 4-6, 7-5
○J・ヤンコビッチ(セルビア)(18) vs. ●D・ハンチュコバ(スロバキア), 6-4, 7-6
○Y・シュウェドワ(カザフスタン)(27) vs. ●C・バンデウェイ(アメリカ), 6-0, 3-6, 6-2
○K・ムラデノヴィック(フランス) vs. ●L・デイビス(アメリカ), 6-0, 7-5
○A・コルネ(フランス)(31) vs. ●M・ジョアン・ケーラー(ポルトガル), 7-5, 6-2
●I・C・ベグ(ルーマニア) vs. ○S・ソレル=エスピノーサ(スペイン), 3-6, 2-6
○D・チブルコワ(スロバキア)(16) vs. ●L・ツレンコ(ウクライナ), 6-1, 6-4
○M・イラコビッチ(ニュージーランド) vs. ●E・バルタチャ(英国), 6-3, 6-0
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