男子テニスのグランドスラムである全仏オープン（フランス/パリ、レッドクレー）は２８日、シングルス１回戦が行われ、世界ランク１位で第１シードのＮ・ジョコビッチ（セルビア）がＤ・ゴファン（ベルギー）を7-6 (7-5), 6-4, 7-5のストレートで下し、大会初優勝へ向けて順当に２回戦進出を果たした。
この日は降雨により試合開始が予定より遅れるなど、ジョコビッチの試合もいつ始められるか分からない状態が続いていた。
「彼（ゴファン）はスタートからとても良いテニスをしていて、その後も試合を通してベースラインから素晴らしいプレーを続けていた。どのセットも終始戦い続けなければならない展開で、とてもタフな試合だった。大切なポイントで良いサーブが打てたし、大事な場面でベストのプレーを見せる事が出来た。」加えて、「何時間も待たされて、とても難しい一日だった。もう試合が出来るかと思う時間が何度もあって、ウォーミングアップを５・６回していたんだ。そんな状況の中では、乾燥して天気が良い日に比べると、コートの状態も少し違ってくるから、それにしっかり順応した展開と戦術が必要になって来る。」と、試合について語った。
そしてジョコビッチは「とにかく、本当に長い一日だったよ。」と、この日を振り返っていた。
対戦相手のゴファンは昨年、ラッキールーザーで本戦入りしながら４回戦まで勝ち上がる活躍を見せていた。
「彼（ゴファン）には素晴らしい未来を見いだす実力がある。明らかにこの大会でプレーするのが好きだし、大舞台でのプレーも気に入っているんだ。今日中に試合を終わらせたかった。観客はもっと長い間、この試合を見ていたいと思っていたのは知っているけどね。」とジョコビッチはゴファンの事を称賛していた。
そのゴファンは、第１セットのタイブレークで５－５からの自身のサーブでダブルフォルトを犯してジョコビッチにセットポイントを献上してしまった。ファーストサーブをフォルトした直後に観客から大声で声援を送られたが、続くセカンドサーブもフォルトしてしまった。
そして声を上げた観客の方へ手を上げたゴファン。「時々、そう言う事が起きてしまうんだ。デビスカップの時などは、毎回サーブを打つ時に観客から声が上がるんだ。まあ、そんな時にしっかり集中出来るかは、自分自身の問題なんだけどね。試合中には応援してくれるファンから、声をかけられる事は起きてしまうもの。誰にだって起こる事さ。運が悪かったとしか言えない。」と落胆していた。
ジョコビッチは２回戦でＧ・ペラ（アルゼンチン）と対戦する。この日ペラはＩ・ドディグ（クロアチア）との4-6, 6-4, 6-3, 2-6, 12-10の大接戦を制しての勝ち上がり。
【全仏オープンドロー表】
■関連記事■
《ユニクロが錦織、国枝、さらにジョコビッチの全仏モデルを発売》
《ジョコビッチが史上初の３連覇達成、４度目の優勝◇全豪オープン》
《王者ジョコビッチ、昨年フェデラー脅かした「危険な男」撃破＜全仏オープン＞》
■関連動画■
【無料】ナダル９連覇達成か、王者ジョコビッチか！？モンテカルロ・マスターズ決勝！
【無料】フランスの期待を背負うツォンガを特集
■ジョコビッチ使用モデル■
《ジョコビッチ使用ラケット ヘッドSPEED PRO 18/20》
《Ｎ・ジョコビッチ着用ブレスレット》
この日行われた試合結果は以下の通り。
○Ｍ・ヨージニ（ロシア）（ロシア）(29) vs. ●Ｐ・アンドゥハル（スペイン）（スペイン）, 4-6, 6-4, 6-2, 6-3
○Ｇ・ディミトロフ（ブルガリア）(26) vs. ●Ａ・ファリャ（コロンビア）, 6-4, 1-0 (途中棄権)
○Ｊ・ソック（アメリカ）（アメリカ） vs. ●Ｇ・ガルシア=ロペス（スペイン）（スペイン）, 6-2, 6-2, 7-5
●Ｂ・トミック（オーストラリア）（オーストラリア） vs. ○Ｖ・ハネスク（ルーマニア）（ルーマニア）, 5-7, 6-7, 1-2 (途中棄権)
●Ａ・クズネツォフ（ロシア） vs. ○Ｌ・プイユ（フランス）, 1-6, 6-7, 2-6
○Ｆ・デルボニス（アルゼンチン）（アルゼンチン） vs. ●Ｊ・ライスター（ドイツ）（ドイツ）, 6-7, 6-1, 6-0, 6-4
○Ｔ・ハース（ドイツ）（ドイツ）(12) vs. ●Ｇ・ルファン（フランス）（フランス）, 7-6, 6-1, 6-3
●Ａ・ドルゴポロフ（ウクライナ）（ウクライナ）(22) vs. ○Ｄ・ツルスノフ（ロシア）（ロシア）, 6-7, 4-6, 6-7
●Ｆ・セラ（フランス）（フランス） vs. ○Ｎ・ダビデンコ（ロシア）（ロシア）, 3-6, 4-6, 5-7
○Ｎ・ジョコビッチ(1) vs. ●Ｄ・ゴファン, 7-6, 6-4, 7-5
●Ｉ・ドディグ vs. ○Ｇ・ペラ, 6-4, 4-6, 3-6, 6-2, 10-12
●Ｆ・マイヤー（ドイツ）（ドイツ）(28) vs. ○Ｄ・イストミン（ウズベキスタン）（ウズベキスタン）, 6-4, 3-6, 5-7, 0-0 (途中棄権)
●Ｓ・ボレッリ（イタリア）（イタリア） vs. ○ルー・イェンスン（台湾）（台湾）, 4-6, 4-6, 1-2 (途中棄権)
○Ｐ・コールシュライバー（ドイツ）（ドイツ）(16) vs. ●Ｊ・ヴェセリ（チェコ共和国）（チェコ共和国）, 7-6, 6-1, 5-7, 6-2
○Ｆ・ベルダスコ（スペイン）（スペイン） vs. ●Ｍ・ジケル（フランス）（フランス）, 6-2, 6-3, 6-1
○Ｓ・ワウリンカ（スイス）（スイス）(9) vs. ●Ｔ・デ=バッカー（オランダ）（オランダ）, 7-5, 6-3, 6-7, 7-5
（2013年5月29日11時38分）
清水悠太 2年連続慶應チャレンジャー決勝へ 
