男子テニスツアーのマスターズ大会であるBNLイタリア国際男子（イタリア/ローマ、レッドクレー）は大会３日目の１４日、昨年覇者で大会２連覇を狙う第５シードのＲ・ナダル（スペイン）が７度目の優勝を目指し、初戦の２回戦を前に大会会場でのインタビューに応じた。
ナダルは、先日行われたムチュア・マドリッド・オープン男子で優勝を飾った。
「先週のマドリッドでは標高が高かったけど、ここローマは低いのが大きな違い。２つのマスターズ１０００大会が続けて行われると、最初の大会で決勝へ進んだ場合、次の大会への準備期間がないから、難しいコンディションになる。ここローマには昨日着いたばかりだから、ベストを尽くすのみさ。」と、意気込みを語った。
また「全仏オープンに向けて、ここでの結果は特に影響はない。マドリッドと同じような結果を出せるように努力するのみ。ヨーロッパでのクレーシーズンでは、良い結果が出せている。３大会全てで決勝へ進めて、２大会で優勝している。それでも、その結果は特にこの大会や全仏への影響はないよ。ローマでは、ローマの試合をするのみさ。」と、ナダル。
今の目標を聞かれたナダルは「復帰してからの目標はただ１つ。健康でいる事。今もそれは心配している。７ヶ月間、試合から離れていても健康でいれば、こうして練習も出来るし、試合をする機会や２０１２年のプレーに戻る機会にも恵まれている。大切なのはタイトルやランキングではなく、楽しくプレーする事と、対戦相手にチャレンジする事さ。でも、健康でなければ出来ないからね。」と、結果などより、怪我がなくプレーを続ける事を第一に考えている事を明かした。
２回戦から登場するナダルは、Ｆ・フォニュイーニ（イタリア）と対戦する。
オフコートでも親交のあるフォニュイーニとの対戦を聞かれたナダルは「彼（フォニュイーニ）は好調を続けているし、上達もしている。トップ選手とも最高の試合をしているし、モンテカルロではベスト４入りをしている。今の彼は、とても危険な選手さ。２回戦の相手としては、とてもタフな選手だね。勝てるように、全力を尽くすまでさ。とても難しい試合になるのは確実だね。」と、警戒していた。
この日行われた試合結果は以下の通り。
【１回戦】
●Ｎ・アルマグロ（スペイン）(12) vs. ○Ｊ・ベネトー（フランス）, 6-7 (6-8), 4-6
●Ｔ・ハース（ドイツ）(13) vs. ○Ｍ・ヨージニ（ロシア）, 4-6, 3-6
○Ｓ・ワウリンカ（スイス）(15) vs. ●Ｃ・ベルロク（アルゼンチン）, 5-7, 6-3, 6-3
○Ｊ・シャーディ（フランス） vs. ●Ｆ・ロペス（スペイン）, 3-6, 7-5, 7-6 (7-4)
●Ｈ・セバリョス（アルゼンチン） vs. ○Ｆ・ベルダスコ（スペイン）, 3-6, 6-3, 3-6
●Ｆ・ボランドリ（イタリア） vs. ○Ｇ・シモン（フランス）, 3-6, 6-2, 4-6
●Ｌ・ロソル（チェコ共和国） vs. ○Ｖ・トロイキ（セルビア）, 6-3, 1-6, 4-6
【２回戦】
○Ｎ・ジョコビッチ（セルビア）(1) vs. ●Ａ・モンタネス（スペイン）, 6-2, 6-2
○Ｒ・フェデラー（スイス）(2) vs. ●Ｐ・スタラーチェ（イタリア）, 6-1, 6-2
○Ｔ・ベルディフ（チェコ共和国）(6) vs. ●Ｄ・イストミン（ウズベキスタン）, 6-4, 6-0
○Ｊ・Ｍ・デル=ポトロ（アルゼンチン）(7) vs. ●Ａ・クズネツォフ（ロシア）, 6-3, 6-2
○Ｒ・ガスケ（フランス）(9) vs. ●Ｇ・ディミトロフ（ブルガリア）, 6-4, 6-4
●Ｍ・チリッチ（クロアチア）(11) vs. ○Ｋ・アンダーソン（南アフリカ）, 3-6, 6-7 (7-9)
今大会の優勝賞金は５０万１,７００ユーロ。
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(翻訳・記事/弓削忠則)
（2013年5月15日18時36分）
清水悠太 2年連続慶應チャレンジャー決勝へ 
