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男子テニスツアーのマスターズ大会であるムチュア・マドリッド・オープン男子(スペイン/マドリッド、レッドクレー)はシングルス決勝戦が行われ、第5シードのR・ナダル(スペイン)が第15シードのS・ワウリンカ(スイス)を6-2, 6-4のストレートで下し、見事優勝を飾った。ナダルは左膝の故障から復帰後、これで7大会に出場し5勝目を飾った。
自国の応援に支えられ、優勝を果たした世界ランク5位のナダルはATPツアー55勝目、マスターズの大会では23勝目を決めた。また、ワウリンカとの対戦は今回が9度目で、9連勝目をマークした。
ナダルは望んでいたようなプレーが出来たと語り、この調子でいくとN・ジョコビッチ(セルビア)が君臨する世界1位の座を奪い、年度末ランキングを1位で終える事が出来る可能性も高まってきた。
試合後、ナダルは「ヨーロッパのクレー大会に出場し始めてから気付いた事は、スピンの調子が再びハイレベルに戻ってきたという事なんだ。だから、今はアングルショットを打てるようになり、ウィナーが増えてきている。バルセロナやモンテカルロの大会の時には出来なかったけど、今大会ではそれが出来た。ここ数試合で望んでいたプレーが出来ている。僕が求めていたプレーをね。」と、完全復活しつつある事をアピールした。
またナダルは、今回の優勝でクレーコートで40勝目を記録した。オープン化以降、40勝以上を達成したのはこれまで2人しかおらず、T・ムスター(オーストリア)がナダルと並んで40勝、またG・ビラス(アルゼンチン)が46勝している。
この偉業についてナダルは「自分に起こった全ての事をとても嬉しく思っている。クレーで40勝なんて、夢にも思わなかったよ。それを喜びたいし、あとはこのままのレベルのテニスを続け、プレーを改善し、これからも良いレベルのテニスが続けられるよう努力していきたい。」と、記録に甘んじる事なく、一層の向上を誓った。
マヨルカ島出身のナダルは、今後ローマで開かれるBNLイタリア国際にディフェンディング・チャンピオンとして参戦する。ナダルは同大会で2005-2007年、2009・2010・2012年の6度に渡ってタイトルを飾っている。
《ムチュア・マドリッド・オープン シングルス対戦表》
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