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男子テニスツアーのクラロ杯(アルゼンチン/ブエノスアイレス、賞金総額49万3670ドル、クレー)は21日、シングルス2回戦全8試合が行われ、前年度チャンピオンで第1シードのD・フェレール(スペイン)が元世界ランク3位のD・ナルバンディアン(アルゼンチン)を2-6, 6-4, 6-0の逆転で下し、順当にベスト8へ名を連ねた。
第1セット、ナルバンディアンはフェレールに1度もブレークポイントを与えず、2度のブレークに成功、このセットを先取。
しかし、第2セットから徐々に本来のプレーを取り戻した世界ランク4位のフェレールが、ナルバンディアンのサービスゲームを1度ブレークし、セットカウント1-1となる。
勝敗を決める第3セットでは、自身のサービスゲームで1ポイントも与えない完璧なサービスゲームを展開したフェレールが、意気消沈したナルバンディアンに1ゲームも許さず、1時間31分で勝利をものにした。
1月に行われたハイネケン・オープンで大会3連覇を果たし、全豪オープンでもベスト4入りするなど、好調なプレーを続けるフェレール。自身20回目の優勝を目指し、フェレールは準々決勝で第6シードのF・フォニュイーニ(イタリア)と対戦する。フォニュイーニはこの日、ラッキールーザーのM・トルンゲリッティを7-5, 6-2と、1時間35分のストレートで下しての勝ち上がり。
一方、第3シードのS・ワウリンカ(スイス)がD・ヒメノ=トラベール(スペイン)を6-1, 6-4と危なげなく退け、準々決勝進出を決めた。
世界ランク17位のワウリンカは、試合序盤から同58位のヒメノ=トラベールから2度のブレークに成功し、ゲームカウント5-0とリードを広げ、ワウリンカがこのセットを先取。
第2セットでは集中を増したヒメノ=トラベールがワウリンカから1度ブレークするも、実力に勝るワウリンカが2度のブレークに成功、わずか58分の快勝でヒメノ=トラベールを下した。
ワウリンカは今季初のベスト4入りをかけて、L・マイェール(アルゼンチン)を6-3, 7-6 (7-3)で下した第8シードのA・ラモス(スペイン)と準々決勝で対戦する。
一方、2009年の今大会で優勝の元世界ランク5位のT・ロブレド(スペイン)が、主催者推薦で出場のD・シュワルツマンを6-3, 6-1の快勝で下し、昨年7月以来となるツアー8強入りを果たした。
この日、30歳のロブレドは20歳のシュワルツマンに1度もブレークを許さず、第1セットでは1度、第2セットでも3度のブレークのブレークに成功、1時間5分のストレートで勝利を収めた。
ベスト4進出をかけてロブレドは、予選を勝ち上がったJ・ライスター(ドイツ)と準々決勝で対戦する。ライスターはこの日、A・ベデネ(スロベニア)を6-1, 1-6, 6-2のフルセットで下しての勝ち上がり。
この日行われた試合結果は以下の通り。
○D・フェレール(1) vs ●D・ナルバンディアン, 2-6, 6-4, 6-0
○N・アルマグロ(スペイン)(2) vs. ●A・クズネツォフ(ロシア), 7-6 (7-5), 6-2
○S・ワウリンカ(3) vs. ●D・ヒメノ=トラベール, 6-1, 6-4
○F・フォニュイーニ(6) vs. ●M・トルンゲリッティ, 7-5, 6-2
○A・ラモス(8) vs. ●L・マイェール, 6-3, 7-6 (7-3)
○J・ライスター vs. ●A・ベデネ, 6-1, 1-6, 6-2
●A・モンタネス(スペイン) vs. ○F・デルボニス, 1-6, 4-6
●D・シュワルツマン vs. ○T・ロブレド, 3-6, 1-6
今大会の優勝賞金は8万4550ドル。
《フェレール登場◇大会5日目スケジュール》
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(翻訳・記事/弓削忠則)
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