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セリーナが捻挫するアクシデントに見舞われる◇全豪オープン女子デイセッション総括

女子テニスのグランドスラムである全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード)は大会2日目の15日にシングルス1回戦が行われ、世界ランク3位で、昨年後半はほぼ負け知らずだった第3シードのS・ウィリアムズ(アメリカ)がこの日の1回戦に登場し、第1セットの第5ゲームで右足首を捻挫するアクシデントに見舞われながらも、E・ガロビッツ(ルーマニア)を6-0, 6-0のダブルベーグルで一蹴した。


【セリーナ vs. ガロビッツ】

怪我をした事を聞かれたセリーナは「昨年、同じようなショットを打とうとして同じ場所を怪我していたから、パニックになりそうだったの。だけど、それじゃいけないって言い聞かせたわ。とにかく落ち着くように努めたの。」と、捻挫した瞬間の気持ちを語っていた。

また「あの瞬間から本当に集中し始めたの。怪我をしてから“とにかく落ち着いて”とだけ考えていたの。思いっきりショットも振り切るようにしたわ。」と、怪我を機に、再び集中を高める事が出来た事も明かしていた。

さらにセリーナは「以前も怪我を負った事があった。この大会では、数々の怪我を負いながら勝ってきた事だってある。それを考えたら、今日もまた同じような1ページだと思っているし、遠い将来、孫に伝えられる素晴らしいお話だと思うわ。」と、コメントした。

2回戦へ向けて怪我の状態を聞かれたセリーナは「ドクターには診てもらって、今後の数時間でどうなるか次第だって言われている。けど、木曜日の2回戦にはコートに立つわ。何か重大な怪我が見つからない限り、どんな事があっても戦うつもりよ。こうして生きているし、心臓だって動いているわ。全然大丈夫。」と、周囲の不安を吹き飛ばしていた。

セリーナはその2回戦でM・リバリコワ(スロバキア)を4-6, 6-1, 14-12の大接戦の末下したG・ムグルザ(スペイン)と対戦する。

《セリーナ1回戦 試合詳細はこちら》


【アザレンカ vs. ニクルスク】

また、世界ランク1位で第1シードのV・アザレンカ(ベラルーシ)M・ニクルスク(ルーマニア)を6-1, 6-4の快勝で下し、大会2連覇へ向けて好スタートを切った。

「彼女(ニクルスク)のテニスは、とてもユニーク。でも、お互い14歳以下の大会に出ていた時から知っているの。彼女は、対戦相手に何をしたら良いのか困惑させるようなプレーをするの。だから、集中を切らさない事が大事。彼女が何をしてくるかを気にするより、しっかり自分のショットを決める事に集中したの。」と、アザレンカ。

加えて、アザレンカは「第1セットは終始、試合の主導権が握れて、思うようなプレーが出来ていた。思うようにショットも決まった。第2セットに入って、ちょっとミスヒットする場面が何度かあって、彼女がより攻撃的にプレーもしてきたの。やってはいけない事をしてしまったりもしたの。」と、第2セットは第1セットに比べ苦戦を強いられた要因を分析していた。

続けて「でも、そこから自分自身を奮い立たせて、もう一度集中して試合モードにしたの。そしたら、また試合へ入り込む事が出来て、正しい事も出来るようになったわ。」と、試合中に自身のテニスの修正が出来た事を明かした。

最後にアザレンカは「この大会まで、1週間ずっと練習ばかりしていたから、この日の試合が待ち遠しかった。長い準備期間だったから、ちょっと気分が高揚し過ぎていたの。だから、試合モードになる事が必要だったし、それが出来て今は満足しているわ。」

と、初戦を勝利で飾れた嬉しさと安堵感を語ったアザレンカは、2回戦でK・プリスコワ(チェコ共和国)を7-5, 5-7, 6-4で下したE・ダニリドー(ギリシア)と顔を合わせる。

《アザレンカ1回戦 試合詳細はこちら》


その他の試合結果は、以下の通り。

○謝淑薇 vs. ●L・アルアバレナ=ベチノ(スペイン), 7-6, 6-2
N・ペトロワ(ロシア) vs. ○クルム伊達公子(日本), 2-6, 0-6
S・クズネツォワ(ロシア) vs. ●L・ドミンゲス=リノ(スペイン), 6-2, 6-1
E・ヴェスニナ(ロシア) vs. ●C・ガルシア(フランス), 3-6, 6-3, 6-1
M・キリレンコ(ロシア) vs. ●V・キング(アメリカ), 6-4, 6-2
C・ウォズニアキ(デンマーク) vs. ●S・リシキ(ドイツ), 2-6, 6-3, 6-3
S・ペア(イスラエル) vs. ●A・パノワ(ロシア), 6-4, 1-6, 6-3
R・マリーノ(カナダ) vs. ○S・ポン(中国), 3-6, 0-6
S・エラーニ(イタリア) vs. ○C・スアレス・ナバロ(スペイン), 4-6, 4-6
○S・ウィリアムズ vs. ●E・ガロビッツ, 6-0, 6-0
V・レプシェンコ(アメリカ) vs. ●P・エルコグ(スロベニア), 6-4, 6-1
L・サファロバ(チェコ共和国) vs. ●M・ルチッチ(クロアチア)=バーロニ, 7-6, 6-4
P・クヴィトバ(チェコ共和国) vs. ●F・スキアボーネ(イタリア), 6-4, 2-6, 6-2
R・ビンチ(イタリア) vs. ●S・ソレル=エスピノーサ(スペイン), 6-3, 7-5
Y・シュウェドワ(カザフスタン) vs. ○An・ベック(ドイツ), 2-6, 7-6, 3-6
M・トッロ=フロール(スペイン) vs. ○B・ヨバノフスキ(セルビア), 6-2, 4-6, 3-6
Y・プチンセワ(カザフスタン) vs. ●C・マーケイル(アメリカ), 6-1, 6-7, 6-2
○V・アザレンカ vs. ●M・ニクルスク, 6-1, 6-4
A・フラヴァコバ(チェコ共和国) vs. ○D・ヴェキッチ(クロアチア), 1-6, 2-6
K・ラドノビ(フランス) vs. ●T・バボス(ハンガリー), 6-3, 4-6, 11-9
S・スティーブンス(アメリカ) vs. ●S・ハレプ(ルーマニア), 6-1, 6-1
●M・リバリコワ vs. ○G・ムグルザ, 6-4, 1-6, 12-14
M・ヨハンソン(フランス) vs. ○A・アマンムラドワ(ウズベキスタン), 4-6, 2-6
D・ガブリロワ(ロシア) vs. ●L・デイビス(アメリカ), 6-3, 6-7, 6-4
○E・ダニリドー vs. ●K・プリスコワ, 7-5, 5-7, 6-4
M・ウダン(アメリカ) vs. ○L・ロブソン(英国), 2-6, 3-6
森田あゆみ(日本) vs. ●A・タチシュビリ(グルジア), 6-3, 6-3


(翻訳・記事/弓削忠則)

(2013年1月15日18時05分)

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